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永琳の入れ替わりの薬実験レポート・パート1 チルノと大妖精とレティが入れ替わった!!   

2009年 04月 27日

永琳の入れ替わりの薬実験レポート・パート1
チルノと大妖精とレティが入れ替わった!!




永遠亭の永琳が入れ替わりの薬を開発した。
永琳は永遠亭の中で薬を撒き、実験をしようとしたが、薬の量を間違えてしまい、永遠亭の外にまで効果が及んでしまった。
そしてたまたま永遠亭の近くの竹林で遊んでいたチルノ、大妖精、レティが巻き込まれてしまう。



「ごほごほっ、え、ここどこ、それになんだか手足がスースーする……」

竹林で倒れていたチルノは立ち上がると自分の手足をさすり、さらに自分の全身を見回した。

「きゃああああ!私、あのチルノって妖精になってる!!」

輝夜はチルノの身体に入れ替わっていた。

「う、うーん、師匠、だからあれほど薬の量を間違えたんじゃないですかって言ったのに…」

チルノの傍には大妖精が倒れていて、ぶんぶんと頭をふりながら、ややフラフラした足取りで立ち上がった。

「わ、あなたは……たしかチルノ?」
「私は輝夜よ!」
「え、ひ、姫様!?」
「その呼び方……あなたうどんげね」
「え、そうですが……いったいなにが……」
「あなたのほうがよく知ってるでしょ、たぶん永琳の実験よ。私達、入れ替わってるのよ。あなたも別人になってるわよ。あなたも妖精になってるみたい」
「え、私も!?そういえばなんか声も変だし……」

大妖精が、硬質な羽をぶるんと震わせながら、上半身をひねったりして自分の身体を確認する。

「ひええええっ、は、羽が生えてる!?この羽とこの髪の色は、たしかチルノの友達の大妖精って子ですね……」
「まったく永琳にも困ったものね……あら?肝心の永琳はどこかしら?この分だと永琳も誰かと入れ替わって、この近くにいるはずだけど……」
「永遠亭に戻ってるんでしょうか……」

大妖精は腕組みをし、首をひねりながら考えた。





「あたいお姫様になってるーーー!!」

チルノは輝夜と入れ替わっていた。
輝夜は自室で、全身が映るほどの鏡を見てわいのわいのと騒いでいる。



「あ、あのしゃべり方はチルノちゃん!?」

大妖精は永琳と入れ替わっていた。
永遠亭内の、永琳専用実験室の中で倒れていたところ、気がついて、部屋から出てきて屋敷の中を歩き回っていた。
向こうの部屋から、声が聞こえてくる。
声自体は知らない人のものだが、あの特徴のあるしゃべり方は、間違いなくチルノだと、永琳の身体の中の大妖精は確信していた。

「チルノちゃんチルノちゃん……!……それにしてもこの永琳って人、胸大きすぎ……」

永琳が歩くたびに、豊満な胸がぶるんぶるんと揺れる。
はっきりいって歩くのに邪魔だ。

スパーン!
永琳は勢いよくふすまを開け、輝夜の部屋に入った。

「ん?あなたは……たしかえーりん?お医者様ね!」

輝夜の身体のチルノは、いきなり入ってきた永琳を見てそう話しかけてきた。

「チルノちゃん、私はだ……」

大妖精よ、と言おうとして、大妖精は言いとどまった。
時間にして1秒か2秒、ほんの短い時間、大妖精は逡巡して、言った。

「私は……レティよ」
「え、レティなの!!よかったー!」

輝夜は永琳に抱きついてきた。

「気がついたらあたい、黒髪のお姫様になってたし、周りに誰もいないし、不安だったの!」
「そ、そう、私も心配してたわ」

(ごめん、レティさん、でも今だけは……)

大妖精は心の中でレティに詫びた。

「原因はわからないけど、どうやらみんなの身体が入れ替わってしまったようね」
「そうなんだー、大ちゃんも誰かになってるのかな?どこに行っちゃったんだろう?」
「わ、私も探したけど、この家の中にはいないみたい。ちょっと遠くまで探しに行ってみましょう」
「うん、わかった、レティの言うとおりにする!」

by tohotoho2 | 2009-04-27 23:51 | 東方入れ替わり小説

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