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東方香霖堂外伝 第4話「思いが昇華する日」(完)   

2009年 06月 03日

東方香霖堂外伝
森近霖之助に片思いしている東風谷早苗と霖之助の恋人の博麗霊夢の身体が入れ替わった!!

第4話「思いが昇華する日」(完)






霊夢の中の早苗は、ぎこちないながらも霊夢の口と手で霖之助のオチンポを刺激し続けていた。そのおかげで霖之助のオチンチンは反り返るほどにビンビンに立っていた。

(はぁ、はぁ、こんなに……大きくなって……)

霊夢の中の早苗はオチンポを触ること自体初めてだが、男の性器がグロテスクだとか匂いが臭いだとか、そういった思いは全くなかった。ただただ今の自分の、この博麗霊夢の身体で、愛しい霖之助を気持ちよくさせてあげたいという、その思いだけにとらわれていた。

一方、霖之助は、目の前の霊夢に自分のオチンチンを奉仕してもらい、すっかり絶頂を味わっていたが、その一方で、目の前の霊夢に若干の違和感も感じていた。
今日の霊夢はどこかおかしい、と。
どこがどう、とはっきりいえないが、たとえば今やってもらっているフェラチオも、いつもはここまで熱心にはしてくれない。いつもはもう少しあっさりしている。しかし今は、まるで初体験のときのように、優しく丁寧にしてくれている。あと、動作がどことなくぎこちない。まるで、今日初めて肌を重ねるかのように。
しかし、それはそれで、これは霊夢の「初心を思い起こさせるプレイ」なのだろうと、霖之助は勝手に思いこみ、納得することにした。

そうこうしているうちに、最初の絶頂がやってきた。

「うっ……出すぞ、霊夢……」
「え、あ……ふぁああ!?」

霖之助は霊夢の顔に自分の腰を押しつけ、オチンチンの先から一気に精液を迸らせた。
その精液のあまりの量と勢いに、霊夢は飲み干すこともできず、ただただ、放出されるがままになってしまう。

「う……はぁ」
「えほえほ、ふ……うぅ」

オチンチンから精液を出すだけだした霖之助はとりあえず霊夢の口から自身のオチンチンを引き抜いた。
霊夢は口の中が精液まみれになっており、口の周りから、入りきらなかった精液がボタボタと落ちて、着ている巫女服にシミを作っていく。

「ふぁ……あ、熱い……」

口の中に入っている液体が熱いのと、独特の強烈な臭気により、思わず霊夢の目から涙がこぼれる。
しかしその液体も、愛しい霖之助の体内から出たものだと思えば、こぼれて床に落ちるのさえもったいないと思えてくる。
そしてたぶん、本物の霊夢なら、霖之助の精液は一滴残らず飲み干すだろうと、霊夢の中の早苗は確信していた。ならば、今は霊夢である自分がやらなければ。

霊夢は自分の両手の指を使い、巫女服や口の周りにこぼれた精液を水飴でも舐めるかのように口に入れ、飲み干していった。

「あ……は……霖之助さんの精液……美味しい……」

霊夢はトロンとした目で霖之助を見上げながらつぶやいた。
その官能的な姿に、1回目の絶頂を終えて小さくなっていた霖之助のオチンチンが、再び大きくなって起ち上がった。

精液を飲み干した霊夢は立ち上がり、霖之助に抱きつき、ささやく。

「好き……霖之助さんが好き……霖之助さんの……オチンチンで……私を貫いて……」

興奮した霊夢の中の早苗は、もはや霊夢の身体とか、そんなことはどうでもよくなっていた。ただただ、愛しい霖之助と結ばれたい。霖之助に抱かれたい。その思いだけが、早苗の精神を、霊夢の身体を動かしていた。

「ああ……僕も君を愛しているよ、霊夢……」

霖之助は霊夢を抱き返し、手で霊夢の顎をつかんで上を向けさせ、霊夢の唇に自分の唇を重ねた。








霖之助と霊夢は香霖堂入り口付近のカウンターから場所を移動し、霖之助が寝室として使っている部屋に一緒に来ていた。
霖之助は、霊夢と普通に本番行為をするときはこの寝室を利用している。
床は畳敷きで、布団は2人が楽に寝ることができるほどの大きさ。布団の周りには2人が脱いだものであろう衣服が散乱している。
そして今まさに、霖之助と霊夢はお互い生まれたままの姿になり、肌を重ねていた。

霖之助は霊夢と行為にふけりながらも、頭の中ではある考えにとらわれていた。
さきほどのフェラチオのときに感じた、目の前の霊夢が霊夢でないような、違和感。
今、霖之助は霊夢を抱いていながらも、その違和感を感じずにはいられなかった。霊夢と恋人同士になってから、何十回、何百回と肌を重ねてきた。しかし今日の霊夢は、これが初体験なのではないかというほどにそれぞれの行為がぎこちなかった。一言でいえば初々しすぎるのだ。
こちらが求めることには応じてくれるし、ある程度は積極的に奉仕もしてくれる。しかし、どこかいつもの霊夢ではない、そんな思いに霖之助はとらわれていた。

霊夢から感じる違和感。雰囲気といってもいい。その雰囲気が、どこか感じたことのあるものだということにも、霖之助は気づきかけていた。

(この雰囲気は……そう、つい最近まで感じていた……この香霖堂の中でも感じていた、この雰囲気を持つ者は……)

不意に、霖之助の頭に、強気な霊夢とは正反対の性格で、奥手で内気な、それでいてやわらかな笑顔が可愛い、一人の少女の顔が浮かんだ。

「早苗……?」

思わず霖之助はその少女の名前をつぶやいていた。
その言葉を聞き、思わず身体をビクッとこわばらせる霊夢。

「え、な、なにか言った、霖之助さん……」
「あ、いや、なんでもない、なんでもないんだ……」

そう言いながら、行為を続きを再開する霖之助。
霖之助の、服の上からは分からない、太くたくましい腕に抱かれながら、それでも霊夢は、霊夢の中の早苗は、不安を隠せないでいた。

(まさか……霖之助さん、気づいて……ううん、私のこの身体は霊夢さんのもの……絶対に気づかれるはずないわ……)

そう自分に言い聞かせ、霖之助を抱く腕に込める力を強くする霊夢。
多少の中断はあったが、霖之助と霊夢の性行為は、頂点を迎えようとしていた。

(あともう少し……あと少しで、私は霖之助さんと結ばれる……愛する霖之助さんと……)

「はぁっ、はぁっ、霖之助さん……来てぇぇぇっ、霖之助さんの全てを私に……注ぎ込んでぇぇぇぇぇっっ!!」
「れ、霊夢……う、ううぅっ」

霊夢も、霖之助も、頂点を迎えようとした、そのとき。



「ちょっと待ったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

いきなり、寝室のふすまが勢いよく開かれ、緑髪に白と青の巫女服を着た少女が入ってきた。

「!?」
「きゃ、わ、私……!?じゃない、あれは……」


「急いで来てみれば……やっぱりこんなことになっていたのね!!早苗、あんたどういうつもりよ!!」

いきなり寝室に乱入してきた早苗はかなりご立腹らしく、怒りの表情をあらわにして、霊夢に向かってどなりつけている。

「霊夢さんごめんなさい、これは……その、私のしたことなんだけど、身体のことはいつの間にかなっていたわけで……」
「言い訳なんかいいわよ、とにかくとっとと私の霖之助さんか離れなさい!」

「ど、どうなってるんだ?早苗が霊夢を早苗と言ったり、霊夢が早苗を霊夢と言ったり、これじゃまるで……」

霖之助は裸のまま、軽く言い争いをしている霊夢と早苗に向かって呼びかける。

「ふう、霖之助さんともあろう人が、こんなことにも気づかなかったの?そうよ、私と早苗は……」
「か、身体が入れ替わってしまっているんです!!」

早苗の台詞にかぶさるように、霊夢がひときわ大きな声で霖之助に弁明した。




「つまり……霊夢の身体には早苗の精神が入っていて……」

霖之助はまず霊夢のほうを見て、

「早苗の身体には霊夢の精神が入っている。つまり、2人は心と身体が入れ替わってしまった、というわけか」

次に早苗のほうをみて、やっと納得がいった、という風な表情をした。

「あら霖之助さん、ちょっと前から気づいていたみたいな顔じゃない、もしかして中身が早苗だと分かっていて、私の身体の早苗を抱いていたんじゃないのかしら?」

「ち、違う違う、ほんとに今説明を受けるまでは、入れ替わりのことなんか全然気づかなかったよ」

霖之助は慌てて弁明するが、実際、霖之助は少し前から霊夢の異変には気づいていた。しかしそれを言うとさらに霊夢の怒りが増しそうなので、あえて霖之助はそのことについて言ったりはしなかった。


「ふーん、まぁいいけど。それより早苗」
「は、はい、なんでしょう……霊夢さん」
「自分で自分に話しかけるって妙な感じね……まぁそれはおいといて、早苗、あんた霖之助さんのこと、好きなんでしょ」
「!!な、なに言ってるんですか、霊夢さん……り、霖之助さんの前で!霖之助さんのことはなんとも思ってないって、以前にも言ったじゃないですか」
「あんなのは口からでまかせでしょ、だいたい、好きじゃないならなんで私の身体で霖之助さんと肌を重ねたりなんかしちゃってるのよ」
「そ……それは……その……」
「もうっ、私は別に怒りたいわけじゃないのよ?まぁ、霖之助さんは私のものだけど、あんたは今の自分の気持ちぐらい、素直に言ったっていいんじゃないの?それに、どうせ私が来るまでのときに、それっぽいこと言ってたんでしょ?」

早苗の脳裏に、霖之助と行為に及ぶ前の、「オチンチンが欲しい」とか「全てを注いでほしい」とか言ったことが思い出される。たちまち、顔が真っ赤になってしまう。

「そう……私は霖之助さんのことが好きだったんです……」

霊夢の中の早苗は、霖之助をじっとみつめ、観念したように言葉をつむぎ始めた。

「私は霊夢さんがうらやましかった……霖之助さんの恋人である霊夢さんが。たぶん、私は霊夢さんになりたかったんだと思う。そう願っていたら、いつの間にか私は霊夢さんの身体になっていて……自分が霊夢さんになったなら、霖之助さんに愛してもらえると……そう思って……こんなことをしてしまったんです……」

霊夢の中の早苗は、霖之助と、早苗の中の霊夢に向かって深々と頭を下げた。。

「ほんとうにごめんなさい……私、もう完全に霖之助さんのことはあきらめますから……」


「ふーん、まぁ、それは当然の心がけだけど……私だって鬼じゃないのよ、最後にいい思い出ぐらい作らせてあげるわ」
「え?れ、霊夢さん?」
「霊夢……なにを考えてるんだ?」
「簡単なことよ、どうせすぐに身体は元に戻らないんでしょ?だったら、せっかくここでこんなことしてるんだから、最後に1回ぐらいは、早苗に霖之助さんとさっきの続きをやってもいいってことよ」

「れ、霊夢さん!?それは……その」
「ただし、私も混ぜてもらうわよ。他人の身体でエッチするなんてなかなか出来ないことだし、一度、3Pってのもやってみたかったのよね」
「れ、霊夢さん、それは…嬉しいのですけど、私の身体は……その、まだ経験がなくて……」
「あー、処女ってことでしょ?」
「あ、あのー、は、はい……」
「だいじょうぶ、この身体を傷物になんかはしないわよ、あくまで私は軽くよ、軽く。それじゃあ、霖之助さん、分かった?」
「だいたいのことは分かったが……僕の気持ちとかは、一切考慮してくれないんだね……」
「あら、私以上に霖之助さんのことを想っている女は幻想郷にはいないわよ」
「その言葉は嬉しいが、まだ少し納得が……」
「つべこべ言わない、霖之助さんはがんばって早苗さんを気持ちよくしてあげるのよ。私は私で、この身体でちょっと遊ばせてもらうから」
「ふう、分かったよ霊夢、君の言うとおりにしよう……早苗は、それでいいのかな?」
「あ、あの、はい……霖之助さんがよければ……」
「それじゃあ決まりね、ふふ、自分で自分の身体を犯すのって、どんな感じなのかしら」
「れ、霊夢さん……ちょっとコワイです……」





その後、霖之助と、身体が入れ替わったままの霊夢と早苗の3人は、朝日が昇る時間まで性行為を続けていた。早苗は霊夢の身体で霖之助に挿入され、果てた。これが最初で最後の、早苗と霖之助の性交になった。霖之助の厚い胸板に頭を乗せながら、早苗の心は満たされた心でいっぱいだった。

(これで……霖之助さんのことはあきらめられます……霊夢さん、そして霖之助さん、ありがとう……)




身体が入れ替わったままだった霊夢と早苗は翌朝に共に永遠亭に行き、八意永琳に、元に戻る方法について相談した。
そして数日の日にちはかかったが、永琳の開発した新薬の効果により、霊夢と早苗は無事元の身体に戻ることができた。

守矢神社の二柱にも、早苗と霊夢が入れ替わっていた事実は伝えられた。事の真相が分かり、さらに早苗と霊夢の身体が無事元に戻ったことで、神奈子と諏訪子はほっと胸をなで下ろした。




ここは博麗神社。
神社の境内を掃除している霊夢のところへ、早苗が遊びに来ていた。

「霊夢さん、その後、調子はどうですか?」
「あー、私は普通よ。やっぱり、自分の身体が一番ね!」

そういって霊夢は気持ち良さそうに大きく伸びをした。

「入れ替わった原因は永遠亭の永琳さんでもよく分からなかったみたいですが……私の、霊夢さんになりたいという憧れの気持ちが引き起こした偶然、いえ奇跡だったんじゃないかな、と思うんです……」
「んー、まぁ、あんたがそう言うんから、そうなんじゃないの?私にとっては何が原因だったかなんてどうでもいいけど」
「あはは、そうですよね。霊夢さん、霖之助さんとは相変わらず仲いいですか?」
「霖之助さん?まぁ、普通に仲がいいっていうか、相思相愛な程度よ」
「そうなんですか、少しだけ妬けますね。……私も、お二人に負けないぐらい素敵な相手をみつけて、素敵な恋をしてみせます」
「ふーん、ま、早苗ならできるわよ、応援してるわ」
「あはは、ありがとうございます。それじゃ、私はこれで」

早苗はそう言って、博麗神社から飛び立っていった。
その早苗の表情は、晴れやかな青空のごとく、どこまでも明るいものだった。




完。

by tohotoho2 | 2009-06-03 03:53 | 東方入れ替わり小説

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