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東方創想話 作品集89 「パレット」さん 『ゆかれいむが幻想入りしてくれない』   

2009年 10月 18日

クーリエの東方創想話の感想。


東方創想話
作品集89
『ゆかれいむが幻想入りしてくれない』
作者「パレット」さん



ゆかれいむとマイナーカップリングがメイン。



感想は下↓に。







感想。

面白い。単純に「読んでいて面白い話」ですね。こういう単純明快なのは久々に読むような気が。

幻想郷の結果は常識と非常識を分ける。外の非常識は幻想郷での常識となり、外の常識は幻想郷では非常識となる。つまり、外では非常識だったものがだんだん常識になっていくと、反対に幻想郷内では非常識となる。
この理屈はまぁ分かるとして、その理屈をそのまま百合カップリングに直結させた発想が斬新。なんかよく分からないけど、カップリング同士が接近できない、じゃなくて物理的に近寄れない「見えない壁」がある、というのもえらく分かりやすい設定。

うーん、いいなぁ。百合カップリングといえばやはりメジャー、マイナーに分けられるわけで、固定化してきたカップリングを破壊してしまうような今回のこの話は、ひたすら新鮮。


中盤の、マイナーカップリングが次々と誕生していく様子はかなり爽快。
最初の、早苗と魔理沙からして、自機になるほどの主人公同士のわりにはカップリングとしては全然見ない組み合わせですね。

お燐が大妖精に「ゾンビフェアリーになってみない?」と声をかけたのは、実にお燐らしくて良いなぁ。「ゾンビフェアリーは妖精がゾンビになったものではなく、単にノリのよい妖精がゾンビのフリをしているだけ」という、グリモワ魔理沙で設定が明らかにされた現在だからこそできるネタですね。その理屈でいくと、チルノやリリーホワイトもゾンビフェアリーになれるのかな。とにかく、お燐と大妖精というだけでも、カップリングとしてはかなり斬新。


>雲霖が成った。
ちょっと待て、それって男同士……!!

>幽香輪が成った。
語呂がすごくいい。


友達作りパーティーとか、こういう「イベント」が行われるとなると、紅魔館で開催、というのが多い気が。三月精や儚月抄でも実際にパーティーやってる描写があったし、広々とした洋館、というのはイベント開催にはうってつけなのでしょう。

ラストの急展開に驚き。まさか霊夢や紫が自ら幻想郷を破壊するとは。自分たちがちゅっちゅするために幻想郷住民をボッコボコにした、というのはちょいと後味の悪さを感じさせますが、中途半端なことをせず徹底的にやってくれたのでこれはこれで逆にすっきりしているかも。
それにしても霊夢や紫が自分たちで「ゆかれいむ」と言っている姿はなんともシュール。

劇中に出てきたようなマイナーカップリングを扱った話がどんどん出てきてほしいなぁ。

by tohotoho2 | 2009-10-18 11:12

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