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東方創想話 作品集93 「幻想と空想の混ぜ人」様 『天子のお礼参り』   

2009年 12月 19日

クーリエの東方創想話の感想。


東方創想話
作品集93
『天子のお礼参り』
作者「幻想と空想の混ぜ人」様


八雲紫と比那名居天子がメイン。ゆかてん。


感想は下↓に。








感想。


うおおおおおおお!!
これは、なんというか、数あるゆかてんの中でも、天子の態度が素晴らしい。
ゆかてんで天子というと、多少意地っ張りだったり、素直じゃなかったり、いろいろつっぱっている場合が多いのですけど、この話の天子はひたすら紫に好意的な態度を崩さず、最後までいっている。

天子の紫に対する看病で、少しの迷いも恥じらいも無いところがとにかくいい。
ここでちょっとでも恥じらったりツンデレっぽいセリフを言っていたりしたら、……それはそれで可愛いとは思うのですが……ここまでの感動は味わえなかったと思う。
とにかく、ここまで紫に対してストレートな天子は珍しい。良いなぁ。

天子といえば、我が侭で、人の迷惑になることを平気でする、みたいな認識があったのですが、この話での、「たしかに我が侭で自分の思ったことをそのままするのだけど、それが悪いことばかりではない」という、天子の性格設定がとにかく新鮮。
天子の我が侭が悪いほうばかりに傾くわけじゃない、という発想は今まで考えたこともなかったです。なんだか天子の新しい一面に出会えた感じです。

そしてとにかく、天子の紫に対する看病の数々が良すぎる!なんですかこの激甘超ラブラブなゆかてんの数々は!!
口移しに始まって一肌で暖めるとか……もう本当に天子が迷いもなく行動しているのがいい。
18禁な描写を出さないでも、ラブラブな雰囲気を出せるっていいですね。
あと紫に対して異変を起こしたことを素直に謝っているところとか……天子可愛すぎる。そして、押せ押せムードの天子にひたすら押されて流されっぱなしの紫もいい。

この話はどうも、緋想天のストーリーモードから直接つながっているっぽい。緋想天のストーリーモードだと、天子の紫に対する好感度はかなり最悪なはず、でも特に紫のことを嫌ったりせず、逆に最大限の好意を寄せている。紫を好きになった天子の心境とか理由とかは一切描写されていないですが、あえて具体的な理由とかきっかけを明示していないところがいいですね。
よくいいますが、好きになるのに理由などいらないのです!!

天子のストレートっぷりが気持ちいいゆかてんでした。

by tohotoho2 | 2009-12-19 00:01

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