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コミックマーケット77 「うがつまつき」様 『Light&Dark』   

2009年 12月 31日

コミケ77本の感想。

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C77 二日目 東地区パ16-a「あさつき堂」

あさつき堂合同誌寄稿総集編
『Light&Dark』



あさつき堂

「うがつまつき」様のHP。


本の感想は下↓。




感想。

「Dark」のほうがもうほんとにダークってレベルじゃねぇぇぇぇぇぇぇぇ!もう暗い情念が渦巻いています。
ほんとに、うがつまつきさんの絵は、こういうダークな、情念のこもったような目を描いたら凄いなぁと思う。

博麗の巫女=霊夢は幻想郷を守り、維持する「システム」として完璧に機能していて、そこに一切の個人的な感情はない。霊夢は、ただただ異質を排除するだけの殺戮マシーン。

という解釈は、東方の二次創作なら、たまーに見かけるような題材。
なのだけど……そのシステムをここまで「理不尽」にさせたのは、この作品が最初にして頂点じゃないかと思う。

博麗の巫女である霊夢を倒す=殺してしまったら、今度は早苗が新しい博麗の巫女になってしまう。
うわー、なんという理不尽。
こうなってくると、悪いのはそういうシステムを作ってしまった紫たち妖怪の賢者たちな気もしてくるけど……早苗の怒りは、紫のほうに向いたりはしていないですね。紫たち妖怪の賢者たちをとっちめるという方法もあると思うのだけど、早苗がそういう考えに至らないのは、やはり霊夢本人が、神奈子と諏訪子……自分の「お母さん」を殺した張本人だから、一番憎しみが向きやすいのでしょうね。

早苗の「今すぐお二人の仇をヲォォォォォーーーー」のあたりとか、「答えろぉーーーーーーーーー博麗霊夢!!」のあたりとか、もう早苗の表情と台詞が半端じゃなく怖い。

サンプル見たときは、「巫女」として、神奈子と諏訪子にいいようにされていることにやがて恨みを持つようになるのかなーと思っていたら、まったく違う展開でした。

今回の冬コミ本の中で、インパクト大賞は間違いなくこの本。

by tohotoho2 | 2009-12-31 02:11 | 東方同人誌

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