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『東方三月精』第12話「紅白信仰合戦」とあずまあや読切『漫画家系魔法少女?マジカル☆チカさん』   

2011年 01月 04日

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コンプエース12月号を買ってきました。


月刊コンプエース2011年2月号
『東方三月精 〜 Oriental Sacred Place.』
比良坂真琴
第12話「紅白信仰合戦」



DOLPHINICITY

「比良坂真琴」氏のサイトはこちら。



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それと、東方茨歌仙で作画を担当されている「あずまあや」氏の読み切りが載っているという月刊コミックREX(レックス)2月号も買ってきました。


月刊コミックREX(レックス)2011年2月号
特別読切
『漫画家系魔法少女?マジカル☆チカさん』
あずまあや



azmaya

「あずまあや」氏のHPはこちら。



まとめて感想を書きますー。
感想は下↓に。
画像つきネタバレがあります!








まずは三月精の感想から。


掲載位置がけっこう前のほうです。
一時、三月精の掲載位置は最後のほうが指定席になっていた時期もありましたが、最近は掲載位置はわりとランダムっぽいですね。
新年早々、前のほうに位置してくれているのは幸先いい気がします。



あらすじ。

大晦日。サニーとルナは住処の大掃除。そこへスターが帰ってきた。命蓮寺で除夜の鐘をつく、という情報をスターはサニーとルナに教える。除夜の鐘をあまり知らない三人は直接命蓮寺に行って偵察して来ることに。
命蓮寺に着いた三人。そこには霊夢と魔理沙も来ていた。霊夢は、年末年始の商売敵となる命蓮寺を偵察に来ていた。魔理沙から、寺の存在意義を教えられる霊夢。
魔理沙からの情報を聞いても、あまり寺をありがたく思わない霊夢。鐘も大したことないと思い、試しに一回鐘をついてみる。寺の中に響き渡る鐘の音。霊夢と魔理沙はそのまま寺を去ってしまう。
鐘の中に身を潜めていた三妖精は大音響を聞いてしまい、のびてしまう。

そして大晦日当日。
霊夢が目を覚ますと、なんと博麗神社の境内を埋め尽くすほどの屋台が出来ていた。
霊夢びいきのサニー・ルナ・スターが妖怪たちに呼びかけ、神社を盛り上げるために屋台村を作ったのだ。ただし、本当に妖怪ばかりで、人間がいない。
人間の参拝客がほしい霊夢は、今はとりあえず我慢するが、来年になったらすぐに妖怪達を退治(大掃除)して、人間の信仰を呼び戻すことを誓う。
そして、あと3分で年が明けようとしていた。

というお話。



えええええええええええーーーーーーーーー!!!
命蓮寺が出てきて、三妖精と霊夢・魔理沙が命蓮寺に乗り込んでいるというのに、白蓮はじめ命蓮寺メンバーと絡まない!?
そんなのありかーーーーーーーーーーー!!??

以前にも三月精で、祭りの話で命蓮寺の話題が少し出たことがあるけど、あれはもうほんとに台詞の中で出てきただけでした。
でも今回は命蓮寺がはっきり出ている!しかも主人公たちがそこに行っている!!白蓮たちも寺の中に居るらしい!
でも主人公たちと命蓮寺メンバーは絡まない!会わないし話もしない!!

それはないでしょう……(汗)。

今回の話を読んでいて、命蓮寺が出てきたときは、おお、ついに書籍東方で命蓮寺メンバーが本格的に話に絡んでくるのか……!とワクワクしていたのに……めちゃくちゃガックリきました。
そうまでして、最近のゲームの作品のキャラを書籍東方に出したくないのかなぁ。星蓮船だって発売してもうけっこう経つし、キャラもファンの間にはずいぶん浸透していると思うのだけど。ゲームでいえば3~4作品分ぐらい間が空かないと、書籍東方に出してもらえないのか。

でも以前、イメージ映像のみの出演だった地霊殿に比べると、直接主人公たちと絡まなかったとはいえ、話の中に「たしかに居る」と描写された分、地霊殿メンバーより恵まれているかも?


表紙。
片方をお団子にしているサニーが可愛い。三妖精が女の子らしいことをしているって珍しい気が。

家の入り口でスターとぶつかるサニー。凄い勢いではじき飛ばされているけど、なんでここまで吹っ飛んでいるの?
開けたドアに吹き飛ばされた、なら分かるけど、ドアは家の外に向かって開いているから、ドアが当たったわけじゃないし。家の中に入ってきただけ、のスターに当たっただけでここまで吹っ飛ぶかなぁ。ちょっと、変なシーンです。

なにかが居ることに気づいていても構わず入ってくるスター。実に彼女らしいです。


除夜の鐘。今回はずいぶん身近なことが題材やね。解説していることも、ほとんど私でも知っているようなことです。

命蓮寺って船が変形したらしいから、ずいぶん変な形をしている、みたいなイメージがあったけど、三月精を見る限りはわりと普通のお寺やね。何百年も昔からここにあるような、そんな歴史ある雰囲気を感じます。

鐘の中に隠れるとは……なんて古典的なリアクションをしてくれるんだ、三妖精。鐘をつかれて、大音響で気絶するのもまたお約束。

やけに命蓮寺を目の敵にする霊夢。なに対してもやる気のなさそうな霊夢が、ここまでやる気を見せているのも珍しい気が。やはり本業、そして生活に関わることだと、本気にならざるをえないのか。

鐘を鳴らしたシーンで、命蓮寺メンバーが全員出てきます。小傘がいないのは、やはり彼女は命蓮寺メンバーでは無いからか。
白蓮、ぬえ、一輪、寅丸、村紗、ナズーリン。きちんと雲山もいます。掃除をしているっぽいです。寅丸が持っているものがよく分からない。なにかの空箱?
白蓮の髪のグラデーションが、髪の先に行くほど濃くなっている。んー、公式の髪の色とちょっと逆な感じですね。公式だと頭のてっぺんにいくほど色が濃いはず。髪の毛全体に色がついているみたいで、服装を見なければ、ちょっと白蓮だと分かりにくいかも。


しまいには、鐘を鋳造している金属に対してまで悪態をつきはじめる霊夢。対抗心剥き出しな霊夢、これはこれで可愛い。



先にあとがきを紹介しておきましょう。
>「ZUNさんいわく、参拝しそうなキャラが総出演」だそうです。

というわけで、神社の屋台シーンに居るキャラは、ZUNさん指定な上に、参拝しそうなキャラ、ということになっています。へー。

屋台シーンで居るキャラは……

ルーミア、
チルノ、
リグル、
ミスティア。よくみかける四人組です。

てゐ。なぜか悪徳業者みたいな丸い黒メガネかけてます。

そしてサニー、ルナ、スターの三人。
ここまでが、店の主。

あとは、参拝客です。

小傘(傘つき)、レティ、あやや、萃香、妹紅、小町(サボリ、の文字つき)、橙、藍、はたて、天子、雛、鈴仙、レミリア、咲夜(冬服)、幽々子、妖夢。
あ、萃香の横に紫もいます。
輝夜のスカートの裾らしきものも見えます。
最終ページにもまだ居た!
アリス、にとり、静葉に穣子、お燐にお空、慧音。
あれー!?地霊殿メンバーもちゃんと本編に出演しているよー!?命蓮寺メンバーだけではなかったのか。
秋姉妹、冬の時期にもちゃんと居るんやね。

んー、わりとメンバーがバラバラで、これが「参拝しそうなキャラ」といわれても、ちょっとピンとこないです(汗)。



かき氷を前に?となっているチルノ。わけも分からず屋台を引き受けたものの、かき氷がどういうものが分かっていないのでは(汗)。もしくはかき氷機の使い方が分からないとか?

妖怪とはいえ、せっかく神社に集まってくれたみんなを、新年早々「大掃除してやる」と言い放つ霊夢。ようは、退治するってことですよね。せっかく集まってくれたのに、それはちょっとひどすぎる気が(汗)。

んー、神社にもそれなりに参拝客集まって、めでたしめでたし、でもいいのだけど、一応前半は除夜の鐘がメインテーマになっていたのだし、命蓮寺の年越しの風景も描写してほしかったなぁ。寺なんだし、それこそ除夜の鐘がある年末年始こそ、寺の一番の見せ場だと思うし。


しかし、こういう季節のイベントをやっていると、東方の世界も、ちょっと年月が経っていっているんだなぁと実感します。作品内でいっきに何年も経過したり、キャラの外見が大幅に変わったりしないから、ついサザエさん時空っぽく思ってしまうけど。


もうちょっと命蓮寺メンバーの活躍も見たかったなぁ、と思った回でした。
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『漫画家系魔法少女?マジカル☆チカさん』の感想。
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あれ?最初は「茨歌仙」というタイトルの読切だと思っていたら、違うのですね。いつの間にか完全オリジナルの魔法少女ものになっています。
最初の情報では「タイトルは茨歌仙」、でもFebriで連載している茨歌仙とは別物、ということだったと思うのですが、変更になったのでしょうか。

まぁとにかく。
読切とはいえセンターカラー!カラーが2ページあり、表紙でも一応タイトルが載っていたり、なかなか良い待遇です。


あらすじ。
締め切り間際の漫画家、チカ。彼女の前に、妖精の国からやってきた、フェアリーの「ノノ」が現れる。
ノノの故郷の妖精の国は「ケムシ」という異星人に侵略されている。チカの漫画を見て自分もなにかしなくては、という思いにかられたノノは人間界にやってきて、チカが魔法少女になれるアイテムを作り上げる。
魔法少女ときいて、当然変身をためらうチカ。ノノはがんばって説得する。ケムシにもいろいろいて、チカの周りには眠気を誘う「ネムケムシ」が居る。ネムケムシを倒せば締め切り前の貴重な時間も戻ってくるし、ケムシに食べられた妖精の国の歴史も戻ってくる。まさに一石二鳥。時間がほしいチカは、ついに同意。魔法少女に変身して、ネムケムシを見事撃退するのだった。

というお話。



魔法少女を描く漫画家自ら、魔法少女に変身、というのはなかなか斬新なアイデア。
変身して敵を倒すことによって、チカにもノノたち妖精にもメリットがある、というのは、かなり説得力のある展開です。

魔法少女なのにフォームチェンジがある、というのは今どきの特撮ヒーローものの影響を受けていますね。

あずまあや氏の絵は、たとえば比良坂真琴氏のように「はっきりした線」の絵ではないので、ちょっとゴチャゴチャした、見づらい印象を受けます。
茨歌仙ではそれほど気にならなかったのですが、東方というフィルターを外してみると……ちょっと、気になってしまいますね。

敵を倒して、そこで終わってしまったので、事態が急変するような、一ひねりある展開がほしかったかも。読み終わってみたら、わりと短い印象。

ケムシの設定はまだいろいろ応用が利きそうだし、続きをやろうと思えばまだまだ出来そう。締め切り間際の漫画家、というやけに生活感のある設定も、読者の共感を得られそうな気がします。

今回それほど複雑な話にせず、あっさり終わったのは、連載化を見据えているのかも。今回の読切で人気が高ければそのうち連載開始、みたいな。

んー、しかし、東方ファンな自分としては、マジカル☆チカさんを月刊連載するのなら、茨歌仙を月一連載にしてほしいなー、というのが正直な感想です。なかなか難しいかもですが。

書籍東方を連載中に、その作家さんによる、別作品を商業誌で見られる、というのはなにげに初のことではないのかな?
そういう点で、ちょっと目新しいことをやってくれたなー、という印象です。


文句も言ってしまいましたが、これはこれで好きな作品ですよ、マジカル☆チカさん


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by tohotoho2 | 2011-01-04 13:22 | 東方関連書籍

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