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東方創想話 作品集135 「電動ドリル」様 『傍にいたい』   

2011年 01月 27日

クーリエの東方創想話の感想。




東方創想話
作品集135
『傍にいたい』
作者「電動ドリル」様



八雲紫、比那名居天子がメイン。ゆかてん。


感想は下↓に。













感想。

ここ最近、ひたすら「ゆかてん」作品を投稿なさっている電動ドリル様の新作が来ていた!
というわけでマッハで読んでみました。

「冬眠」と「食人」。ゆかてん作品ではどちらも語られることがほとんどない、珍しいテーマを取り扱っています。
このシリーズは基本的にのんびりほのぼのした作風なのですが、「人を食べる紫」なんて、ショッキングなシーンが出てくるとは思いませんでした。
天子を好きではあっても、紫はあくまで妖怪なんだなぁ。食われた名も知らぬ人、合掌。

序盤を見るに、今回のテーマは「ゆかてんで冬眠」だと思っていたから、まぁ、冬眠の間紫に会えない天子の心情を書くのだろうなーと思っていたら、食人なんてテーマをもってきていていて、良い意味で期待を裏切られました。

そしてなんと地霊殿ストーリーとも絡めてきている!「ゆかてんで冬眠」「紫の食人」「地霊殿という公式ストーリーとの絡み」という3つものメインテーマを盛り込んでいて、しかもそれらテーマをしっかりと消化している!!ひたすらお見事です!

紫の食人を見てショック受けている天子。その天子にアドバイスを送る衣玖さん。今回のMVPは間違いなく衣玖さんですね。彼女のおかげで天子は立ち直ることができて、天子はまたいつものように紫と接することができるようになったわけだし。まぁちょっと、衣玖さん人間が出来すぎている気もしますが。衣玖さんが便利キャラすぎる気もする。でも天子ひとりで、今回の壁を乗り越えられたかというと、ちょっと厳しかったと思うし。藍や衣玖さんたち、周りに支えられるカップルというのもいいと思う。

衣玖さんのアドバイスを受けた後も、天子と紫の関係が「元通りになった」だけではなくて、少しずつでも関係が進んでいますね。人を食う、冬は冬眠してしまう、そんな紫をあるがまま受け入れる。天子はその心を体得したわけです。成長ストーリーは見ていて心打たれます。

いかんせん、エロい方面ではなかなか進展しませんが(汗)。まだまだ連載?は続きそうだし、キスするぐらいは連載続くかな?

この話だと天子が八雲邸を訪れるのはほぼ当たり前になっていますが、今回パチュリー他、八雲一家とそれほど親しくないキャラが出てくることで、「天子が八雲邸を訪れるのはわりと特別なこと」であることを示していたのが、実に客観的で良かったです。

それにしても電動ドリルさんの文章って凄く読みやすい。今回の話もけっこうな長篇だけどスラスラ読むことが出来ました。

by tohotoho2 | 2011-01-27 22:05

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