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「徒歩二分」様の同人誌 『Hungry tiger』の感想。   

2011年 06月 11日

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『Hungry tiger』
「徒歩二分」様


徒歩二分

「徒歩二分」様のブログはこちら。


同人誌の感想は下へ↓。








感想。


徒歩二分様の同人誌『輝星パラサイト』を読んで、「この本の中で、寅丸は全くいいところがないので残念」という感じの感想を書いたところ、同じく徒歩二分様の同人誌『Hungry tiger』は寅丸が主役で、この本を読むと寅丸がもっと好きになる、というコメントをいただきました。

というわけでさっそく注文して買ってみました!
メロンブックスの通販を利用。メロンはコンビニ支払いが出来るから便利。



本編感想。

うーん、あれ?途中までは、まったくもって「いつもの、ドジばかりして皆から役立たず扱いされる寅丸」しか描かれていなくて、寅丸が主役なのに、これでは全く見せ場がない、いったいいつになったら活躍するんだろう……と不安に思っていたら。

うわあああああ!そうきたかーーーーー!!

獣の獣性を解放!!見開きで「ハングリータイガー」を放つ寅丸。これはインパクトあるわーー!ここに至るまで、あらゆる面で敵わなかったフランの、体の大部分を噛みちぎるという豪快さ。全身血まみれで、フランの内蔵?をくわえたままの寅丸の姿を見たら、これはもう寅丸すげぇ!かっこいい!と思うしかないでしょう!!

うーん、でも、最後の最後、とっておきの「奥の手」のこの方法を使わない限りは、通常の手段では寅丸はフランには敵わない、ということが証明されてしまったわけで。少なくとも人前じゃ決して使えないような技を使わないとフランには勝てない、というのはそれはそれでちょっと残念かも。

しかし!やはりこのハングリータイガーのインパクトはでかい。素の自分を出したら強い、というのはやはり惚れてしまうでしょう。
服脱いで、上半身裸になって何をするのかと思ったら、まさかのハングリータイガー。本のタイトルは、ここの事でしたか。




通販サイトのサンプル見たら、命蓮寺がバレーに出るということで、バレー大会がメインの舞台になるかと思ったら、バレーの話はけっこうオマケでしたね。
セッターってどこのポジション?バレーはよく知らないので、セッターとかレシーバーと言われてもちょっとピンと来ないです。

>スパイクのためのトスを上げる役目の選手

ググッてみると……ああ、そのポジションの人ですか。たしかに、役割は重要な気がします。



普通に響子がいてびっくり。徒歩二分様、命蓮寺組が好きみたいだから、いずれ響子も同人誌内に登場するだろうと思っていたら、もう出ていたのですね。でも、話には絡んでこないので、まだまだ脇役、といったところです。



白蓮。
徒歩二分様の白蓮というと、私は未だに「幽香VS白蓮」での、ちょっと凶悪な感じの白蓮を連想してしまうので、この本や『輝星パラサイト』のような「温厚な白蓮」ってかなり違和感を感じてしまう。
頬を赤く染めながら「他のものなら何でもお渡ししますから」という白蓮。「じゃあ貴女の純潔を」とか、そういうエロい発想をしてしまう!!




フラン。
フランと命蓮寺組の組み合わせとは、珍しい。「破壊魔」かー、ありそうでなかった名前やね。ナズーリンが破壊魔の特徴をあれこれ読み上げていたけど……我々東方ファンが聞いたら「それってフランやん」とすぐ分かりそうだけど、命蓮寺組は、フランだと分からないわけやね。でも、実際にフランの姿を見てからだと、「吸血鬼はとても強いから、天災だと思うようにする」とか思っている。
つまり、命蓮寺組は、フランについては、はっきりとした姿形は知らない、細かい能力も知らない、でもとても強くてうかつに相手にしてはいけない、ということは知っていたりするのか。フランは、幻想郷内では誰でも知っている有名人、というわけではないんやね。



寅丸。
「私には毘沙門天を称する資格なんてない」というモノローグの次のページの、決意の表情の寅丸。うおー、迫力の表情。単純に決意、というわけでもなく、なんかこう、目的達成のためなら、多少の悪事にも手を染めちゃうよっ!みたいな、ちょっとダークな香りもして、良いなぁこの表情。



ぬえは……なんだろう、寅丸に気があるのでしょうか?

ムラサは、寅丸に対して「さん」付けなんやね。なんだか、えらく他人行儀。


宝塔って、聖復活のため「だけ」に必要なアイテムで、日常を過ごすには特に必要ないアイテムかと思っていたのだけど、フランに取られてえらく困っていたし、日常においても、誰かに取られると困るアイテムだったんやね。ちょっと意外。
強大な力を秘めているから、悪用されると困る、というわけでもなさそう。命蓮寺維持に必要なのかな?星蓮船プレイしたことないので、そのへん、詳しいことはよく知らない。




サンプルを見て、フランが出ることは知っていた。寅丸のいいところが見られる代わりに、紅魔館の誰かが貶められるようなことになったら、それはそれでいやだなぁとか思っていました。具体的には、フランが寅丸にボコボコにやられる、とかそういうのは見たくないと思っていました。
でも実際は、フランは負けたことは負けたけど、吸血鬼の不死身性のおかげで、体の大部分を失ったわりにけっこうピンピンしていたし、「フランが完膚なきまでにやられた」感はないので、変にモヤモヤしたりしなくてよかったです。

寅丸が「お互いのために」とか言っていたけど、フランはそういう恥や外聞とかは気にしなさそう。姉のレミリアはそういうの気にしそうだけど、あまり外に出ずに育ったフランは、レミリアほど、プライドとかを重視しなさそう。
なので、寅丸に一敗したことも、フラン本人がそう言っているように、フランはなんとも思っていないんだろうなぁ。寅丸が「お互いのために」と言っているのは、「獣の自分という、あまり人に見せたくないところを見せたし、フランのほうも、自分に負かされたことは周りに知られたくないだろうから、お互い黙っていよう」と提案したということかな。それとも、それ以外にもなにか意味があったりするのかな。



寅丸が真の実力を出して、命蓮寺メンバー全員から見直される話、かと思ったら、違いましたね。事件後も、寅丸の周りからの扱いは、基本変わらず。真相を知っているのは、他にはぬえぐらい。周りからの評価が覆らなかったのは、それはそれでちょっと残念だけど、これはこれでもう見慣れてしまった寅丸の姿だし、いつもの日常に戻ったということで、これはこれで良い締め……なのかな。
実際に見た目が「寅」になったりせず、行動だけで「獣」の部分を見せた、寅丸がひたすらかっこいいというか凄まじくて惚れました!
これはたしかに寅丸のことがもっと好きになる一冊。読んでよかったです。

by tohotoho2 | 2011-06-11 22:15 | 東方同人誌

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