『東方三月精 〜 Oriental Sacred Place.』 第14話「石の京丸牡丹」の感想。   

2011年 06月 30日

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コンプエース8月号を通販で買いました。

月刊コンプエース2011年8月号
『東方三月精 〜 Oriental Sacred Place.』
比良坂真琴
第14話「石の京丸牡丹」



DOLPHINICITY

「比良坂真琴」氏のサイトはこちら。


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付録の特大リバーシブルポスター。
本当にかなり大きいです。


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巻頭のカラーページでは、東方projectについて2~3ページの特集が組まれています。
そこでは、次号のコンプエース9月号の付録として、東方projectオリジナルTシャツがついてくる、とあります!おお、凄い!雑誌の付録として東方のグッズがついてきたことは何度かありますが、Tシャツというのは初めてだと思います。派手すぎず、そこそこ落ち着いた色とデザインで、実用性もけっこうある気がします。例えば夏のコミケに行く時に着てみたら、ちょうどいいかもしれない。
そしてそのTシャツの肝心の柄は……

「霊夢と魔理沙」!!

なんでやねん!!(ツッコミ)

そこはサニー・ルナ・スター三妖精の絵が来るべきではないの!?


少し前には東方絵巻なる三月精メインのイラスト集を付録につけてくれたり、その後には「東方絵巻」は本誌内で取り扱うようになって、三月精が載っていない号でも三月精メインの東方イラストを楽しめるようになっていたり、コンプエースも三月精にかなり力を入れてくれるようになったなーと感心していた矢先にこれだよ!!
コンプエースは「東方三月精」を掲載しているのだから、その「東方三月精」の主役である三妖精をメインに据えたTシャツにするのが普通では!?
以前にもコンプエースは東方のカードが付録についた時も霊夢&魔理沙メイン絵だったし、一年ほど前の誌上フィギュア通販ではなぜか十六夜咲夜が選ばれたり、なんかもうその頃の、三月精の扱いがまだ良くなかった頃に戻ってしまったかのよう。
あ、これTシャツの表しか載っていないけど、実は裏に三妖精の絵が描かれているかもしれない。
とりあえず、次回なにかまた東方グッズを付録につけるときは、三妖精メインな絵の付録にしてください。お願いします。





三月精本編の感想は下↓に。









本編の感想。

あらすじ。


ルナとスターがくつろいでいる三妖精の家に、「伝説の京丸牡丹」と叫びながらサニーが駆け込んでくる。どうやらサニーが、霊夢と魔理沙の会話を盗み聞きして知ったらしい。
「京丸牡丹」。山の断崖絶壁に生えるという神出鬼没の幻の花。60年に一度しか咲かず、しかも二、三尺と大きさも大きい。
三妖精たちは霊夢と魔理沙の会話を途中まで聞いて一旦帰り、改めて三人で京丸牡丹探索に出かけた。
霊夢と魔理沙は、続けて京丸牡丹について談義している。本来の京丸牡丹の伝説ではその誕生に人の死が関わっていて、咲く場所も特定の場所にしか咲かないらしい。しかし、幻想郷で目撃される京丸牡丹は、神出鬼没で、場所が一定ではない。多く文献が残っているわりに、咲く場所が一定ではないことから、魔理沙は幻想郷で目撃されている京丸牡丹は「京丸牡丹ではない何か」だと予想する。魔理沙は既に、その「何か」についてかなり検討がついているらしい。魔理沙もまた、京丸牡丹を探して探索に出た。魔理沙が向かったのは、玄武の沢。
一方、三妖精は京丸牡丹を探していたが、一向に見つからない。あきらめかけていた頃、あたり一面に咲く花をみつける。その花は、特徴が伝説の京丸牡丹とかなり違っている部分があるが、疲れていることもあって三妖精はそれを「京丸牡丹」と決めつけ持ち帰ることにした。
家に帰り、さっそく京丸牡丹を調理して食べる三妖精。ただ、味は苦いだけで全く美味しくなかった。実は三妖精がみつけたのは、京丸牡丹ではなく、ただの芍薬(しゃくやく)だった。
翌日、霊夢の元を訪れる魔理沙はやけに機嫌が良かった。どうやら魔理沙は目的の京丸牡丹をみつけたらしい。
魔理沙が霊夢に見せたものは、鉱物で出来た花だった。地面が崩れ、そこから現れた珍しい形の鉱物が、幻想郷で目撃された京丸牡丹の正体だった。京丸牡丹はその鉱物自体も珍しいため、魔法実験を行うにも適している。魔理沙はそれで機嫌がよかったのだ。
その様子を遠くから見ている三妖精。魔理沙の機嫌の良さをみて、京丸牡丹はよほど良いものだと思い、再度京丸牡丹探索を決意する、三妖精であった。

というお話。



牡丹ですとーーーーー!?
書籍東方派の自分にとってその単語は聞き逃せない!!牡丹といえば、東方茨歌仙のボツタイトル「東方茨牡丹」を思い出します。予告までされていて、実際にそのタイトルで世に出ることはなかった悲運のタイトル。その牡丹が、一迅社から角川書店へ、会社の枠を越えて奇跡の復活を遂げた!
というのはまぁおおげさで、今回の三月精の話のメインがたまたま牡丹だった、というだけの話。
しかし、長期シリーズの作品では、過去作品のボツ案が続編の中で再利用される、というのはたまにある話。今回牡丹メインの話になったのは、ZUN氏が東方茨牡丹というタイトルがボツになったことを惜しんで、三月精の中で再びモチーフとして使ってみよう!と思い立ったのだと信じたい。


そして肝心の本編は。
うーん、あまり面白くない……。京丸牡丹についての蘊蓄(うんちく)、が全編を占めていて、キャラの活躍みたいなのがほとんどない。一応、魔理沙や三妖精は探索に出かけたりしているけど、ほとんど各人が会話しているだけで話が終わっている。
そして、今回活躍した……というか一番いい目を見たのが、主役である三妖精ではなく魔理沙。え、この作品って三妖精が主役では。まぁ、主役は必ず活躍しなければいけない、という法は無いですし、どこかしら抜けていて何か失敗する、というのが三妖精の立ち位置だったりするから、三妖精が主人公らしい活躍をしないことを今更嘆いても仕方ない。

それにしても、三妖精が毎回ただ騒いでいるだけ、魔理沙と霊夢の会話を盗み聞きして彼女たちの周りをウロチョロするだけ、みたいになっていて、どうにもこうにもスッキリしない。

今の三月精内の各要素の話の中の重要度って、
1.不思議アイテム&不思議現象発生
2.霊夢&魔理沙がそれら不思議アイテム&不思議現象について蘊蓄披露
3.三妖精の行動

こんな順になっている気がする。香霖堂は明らかに霖之助がメインだし、茨歌仙もなんのかんのと、華仙中心の話になっている。儚月抄は、あれは群像劇だから、特に誰がメインというのはない。でも三月精は……いまいち三妖精がメインを張っていない気がする。もっと賢くなれとか、霊夢や魔理沙を出し抜け、とかそんなことは言わないけど、なんかもう、三月精は話の作りからして三妖精が活躍できないようになっている気がする。

今回の話、三月精を書きたい、というよりは京丸牡丹についての蘊蓄を語りたいだけなのでは?という気がしてしまう。蘊蓄が語りたいだけなら、香霖堂で霖之助に語らせればいい。もうちょっと、話の中に占める不思議アイテム&不思議現象の割合を減らしてもいいじゃないのかなーと思ってしまう。

えらく不満ばかり述べてしまった。
不満ばかりつらつら並べても仕方ないので……その他のことも。

実は三月精は比良坂真琴先生の体調不良による1回休みがあったので、前回から4ヶ月ぶりの三月精ということになります。病気とのことで、半年か1年か、そのぐらい間が空くのは覚悟していただけに、この早期復帰はひたすら喜ばしい限りですね。比良坂真琴先生のHPの日記を見ると、今回で完治したわけではなく、その病気とは一生付き合っていかなければいけないらしいです。完治しない、一生続いていく病、というのも辛いですよね。漫画1話分仕上げられるほど元気になられているのであればしばらく問題はなさそうですが、無理をなさらず、なにより健康第一でいていただきたいです。


表紙。
本編中に花札の6月について解説がありますが、その花札の絵の中に三妖精がいる、という構図になっていますね。三妖精は見た目が洋風なので花札にあまり馴染んでいるとはいえないですが、扉絵でなにかのパロディ、しかもこういう和風なモチーフ背景、というは珍しい気がするので、なかなか新鮮。最近の三月精のカラー絵って、昔より彩度が落ちてきていますね。私はくっきりはっきりした、彩度の高い絵が好きなのですが、これはこれで落ち着きがあって良いと思います。

サブタイトル。
「石の京丸牡丹」。思えばこれ、サブタイトルで思いっきりラストのネタバレしているよね。

冒頭。家の中に入ってきて、いきなり転ぶサニー。転ぶといえばルナのイメージが強いだけに、これは意外な配役。ルナの新聞はいつも通りとして、スターはドーナツ食べていますね。本編中でもひたすら牡丹鍋のことを言っていたり、スターって実は食いしん坊キャラだったの!?

京丸牡丹。初めて知ります。ググッてみると、ウィキペディアの記事は無いみたいですが、三月精で語られているように60年に一度咲く……とか、けっこうひっかかりますね。
私、花についてあまり詳しくないので、そもそも牡丹と言われてもどんな花か思い浮かばない。芍薬のほうも、そもそも知らない。「立てば芍薬~」というのはなんだか聞いたことあるような。あと長さも「尺」とか、現代人にとっては分かりにくい単位が出てきたり。花やら尺やら、自分のよく知らない分野について述べているので、それで苦手意識を持って、今回の話をつまらないと感じたのかも。

一尺が約30センチらしいです。魔理沙が言っている二、三尺というと60~90センチということか。魔理沙の肩幅ぐらい、と絵でも説明してくれているので、一尺が何センチ、と知っていなくても大体の大きさは分かるという親切なつくりになっています。

スターが想像している、座っている牡丹と立った牡丹が面白いw 座っている時は行儀良く正座しているw 立った時は特撮ものの怪獣か怪人みたいになっていて、こちらも笑える。そんなのを、怖がるわけではなく「面白そう」と言い切る三妖精たち。実に妖精らしい前向きな考えです。

射命丸文とはたてがチョイ役で登場。いずれはたても単独で登場してほしいなぁ。

三妖精がかぶってるヘルメット。ずいぶん懐かしい気が。玄武の沢探検あたりでかぶっていたような?サニーの太陽、ルナの月のマークは白っぽいのに、スターの星マークだけヘルメットの色そのままなのはどうしてなんだろう。

鍋の具材にする花。スター、それはぼたん鍋や!一応、ぼたん鍋がイノシシの鍋というのは知っています。

花札の六月とか……サニー、やけに牡丹について詳しい。なんか、三妖精がそういう雑学に詳しいと、珍しい、という印象を受ける。

霊夢。今回はひたすら魔理沙の聞き役に徹していて、これといって何か行動は起こしていない。こんなおとなしい役回りというのも珍しい。

魔理沙。三妖精以上、今回の話の主役といっていいぐらいに活躍している。出番は多いし、京丸牡丹のことも自分で知って、自分で正体を推測して、自分で探検に出かけて自分でみつけてきている。ほぼ自分ひとりで解決しちゃってるじゃないですかー!まぁ魔理沙はレギュラーとはいえ、たとえば丸々1話活躍した話があったかといえばない気がするし、たまには活躍する回があってもまぁいいかな、と思ったり。
霊夢と一緒にお茶飲んだり、食事したり、魔理沙は本当に違和感なく霊夢の生活に溶け込んでいるなぁ。

六十年に一度の花ときいて、霊夢がさりげなく「竹の花みたいねぇ」と言っている。え、竹の花って六十年に一度しか咲かないの?そもそも、東方で「六十年に一度」というと花映塚を思い出すなぁ。花映塚も、花の話だったし。

妖怪の山を歩いて登っている三妖精。そういえば三妖精って、妖精のわりに羽を使って空を飛んだりしないよね。大抵の場合、歩いている。妖精のわりに妖精らしくなく、人間臭く感じるのはあまり空を飛ばないからか。

京丸牡丹の元々の伝説。えらく適当な伝説やね!具体的なことがほとんどない!「京丸」というのが地名だ、というのが分かるぐらい。

ついに京丸牡丹をみつけた三妖精。実は芍薬だったわけだけど。サニーの「小さければ足せばいいのよ」や、ルナの「最近三尺が短くなったのかもしれないしね」発言。強引すぎるやろ三妖精!
しかしこの芍薬、実は永遠亭が栽培したものだったとは。てっきり永遠亭関係者でも出てくるかと思ったら、特に誰も出てこなかったですね。まぁ、妖精が持って行く量なんてたかが知れているだろうし、永遠亭にとってもダメージはさほどなかったと思う。

玄武の沢に着く魔理沙。なんだけ、この地名。以前の三月精にも出てきた場所だと思うけど……なんの話の時だっけ。単行本見返したら分かると思うのだけど。

最近土砂崩れがあった、と魔理沙が言っていたけど、これって茨歌仙の4話あたりで言っていた、土砂崩れのことかな?三月精も茨歌仙も、時系列的にはかなり最近の東方を描いているはずだから、たぶん同じことを言っているのだと思うけど。三月精と茨歌仙、出版社が違う作品同士でリンクがある、とするとなんだかワクワクする。

芍薬の花を鍋で食べる三妖精。にがーい!と言っているときの舌を出している様子が可愛い。だいたい、花びらの部分を直接食べるようなことってあまり無いのでは。

魔理沙が「妖怪の山は火山だしね」って言っている。ええ!?そんなの初めて聞いた気がするのだけど!?幻想郷に火山があるって、それかなり重要な情報じゃない!?じゃあ守矢は火山のてっぺんに神社作っていて、天狗は火山なんて危険な場所を住処にしているわけ!?うーん、これはさりげなくショッキングな情報です。

ヘマタイト、日本では赤鉄鉱というらしい。タイト、というと女神転生シリーズのマグネタイトを思い出すので、タイト、とつくと貴重な鉱物って気がする。

まだあきらめず京丸牡丹をまた探しに行こうとする三妖精。そのバイタリティは見習いたいなぁ。また鍋を作ろうと宣言するスター、いい感じにギャグで落ちがつきました。


三月精ラストページの次のページに、普段はコンプティークに載っている「博麗神社のゲームが先かお酒が先か」があります。全1ページ。
コンプティークは私はほとんどチェックしていません。新潟のビールやらお酒やら地元の料理やらについて。ZUN氏、スマートフォン持っているんやね。そこが印象に残った。やっぱ、昔の伝承とかも調べつつ、そういう最新のアイテムも持っていて使いこなすとか、見聞を広めていないと、、みんなを惹きつけるようなゲーム作りなんて出来ないんやねぇ。


目次ページの、比良坂真琴氏のコメント。
「たまたま鉱物にハマッって集めているところに今回のお話が。偶然ってあるものですね(笑)。」
へぇ、ほんとにそんな偶然ってあるのですね。っていうか、1回休んだことについてコメントするのかと思っていたら、そうじゃなかったですね。まぁ、たった1回休んだだけだし、病気とかいって余計な心配をかけないように、という配慮なのだと思います。


感想終了。


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by tohotoho2 | 2011-06-30 02:16 | 東方関連書籍

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