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東方永夜抄外伝 藤原妹紅と蓬莱山輝夜の身体が入れ替わった!!   

2010年 09月 30日

東方永夜抄外伝
藤原妹紅と蓬莱山輝夜の身体が入れ替わった!!






藤原妹紅と蓬莱山輝夜は今日も今日とて、千年以上もの長きにわたる因縁に結着をつけようと果たし合いをしていた。
迷いの竹林上空で弾幕ごっこをし合う二人。

「うらあああ!隙だらけだぜ輝夜!」
「えっ、そっちから!?きゃああ!」
「うわ、バカ、空中でバランス崩すなっ!うわああ!」

妹紅と輝夜は空中で接触、そのままもつれるようにして地面に落ちていった。



「あー、いたたた……おい輝夜、大丈夫か……って、私がいる!?」
「そういう妹紅こそ頭から落ちたみたいだけど大丈夫……って私がいるわ!?」

妹紅と輝夜は一緒に地面に激突したショックで心が入れ替わってしまっていた。

「このバカ輝夜!私の身体を返せ!」
「こんな身体、すぐ返してやりたいわよ!妹紅こそ私の麗しい身体を返しなさいよ!」

輝夜の身体の妹紅と妹紅の身体の輝夜はとっくみあいのケンカを始めた。


「はぁ……だいぶ日が暮れちまったな、帰るか」
「そうね……って、どうするのよこの身体!こんな身体じゃ永遠亭に帰れないわ」
「こんな身体で悪かったな!ここでこうしていても仕方ないだろ、私は慧音に相談してみるから、お前は永琳にでも相談してみるといいだろう」
「はあ……そうね」


「きゃーーーーー!誰か助けてーーーーー!!」

そこへ突然、夜の闇をつんざくような悲鳴が響き渡った。
見ると、1人の幼い人間の子供が妖怪の大群に追いかけられ、こちらに逃げてきていた。

「おいそこのガキ!大丈夫か!?」
「うわーーん、お姉ちゃんたち、助けて!」
「どうしてこんな夜遅くに竹林に入ったりしたんだ!」
「えーん、友だちと一緒に遊んでいたんだけど、友だちは先に帰っちゃって……」
「妹紅、とりあえずこの子を安全な場所に運んだほうがいいわ」
「そうみたいだな……って、うわ、もう奴ら追いついてきたぞ!」


「くそ、空を飛べたらこんな奴らすぐに振り切れるんだが……」

妹紅と輝夜の二人は、身体が入れ替わっている影響か、全ての能力が使えなくなっていた。空を飛ぶことすらもできない。
二人と子供はあっという間に妖怪の集団に囲まれてしまった。
相手は知性の低い野良妖怪たちだ。話し合いが通じる相手ではない。

「くっ、素手じゃ限界があるぜ!」
「妹紅、あなたの身体動きづらいわよ、太ってるんじゃないの!?」
「誰が太ってるだって!?そういうお前だって肉つきすぎだろ!」
「うええーん……お母さーーーん!」
「はっ!しまった!」
「あの子が危ない!ここからじゃ間に合わないわ!」

「くそ……輝夜の力が使えれば……」
「妹紅の弾幕を撃つことができたら……」
「ん!?」
「あら!?」
「よし……やってみるか!」
「ちょっと癪だけど……やってみるわ!」

輝夜は蓬莱の枝を取り出し、妹紅は火の鳥を呼び出す。

「五色の弾丸!!」
「バゼストバイフェニックス!!」

ズドドドドドドッッッッ!!
ゴゴゴゴゴオッッ!!!!

五色にきらめく弾丸と、灼熱の炎をみにまとった火の鳥が妖怪たちに炸裂し、爆散させた。

子供は無事だった。

「ふう……危なかった。おい輝夜、よく私の火の鳥を使えたな」
「妹紅こそ、私の弾幕なんてどうやって使ったのよ」
「そりゃあ、何百回と見てきたからな、お前の弾幕とスペルは」
「私もよ、飽きるほど見てきたから、自然と身体が動いていたわ。まったく、なんでこんなのの技を覚えないといけないのかしら」
「そりゃこっちの台詞だ!」

その後、妹紅と輝夜は人間の子供を無事に家まで送り届けた。
二人の身体は永琳の薬でなんとか元に戻ることができた。

「輝夜ーーー!覚悟しろ!」
「妹紅ーーー!今日こそ、ぎゃふんといわせてあげるわ!」

迷いの森の竹林上空で、今日もまた二人は弾幕ごっこをしていた。



完。
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by tohotoho2 | 2010-09-30 07:30 | 東方入れ替わり小説

東方星蓮船外伝 ナズーリンと東風谷早苗の身体が入れ替わった!!   

2010年 09月 29日

東方星蓮船外伝
ナズーリンと東風谷早苗の身体が入れ替わった!!







妖怪の山上空では、守矢の巫女が毘沙門天の使いを追いかけていた。

「あ!ネズミ!性懲りもなくまた生きてましたね!今日こそ退治してあげます!」
「私はネズミだがれっきとした妖怪だ!理由もなく襲ってくるんじゃない!」
「それならそれで妖怪退治するまでです!」

今日もまたナズーリンは早苗にコテンパンにされていた。
ナズーリンも実力は高いのだが、神の加護を受けている早苗は調子に乗るとさらにその潜在能力を引き出して、妖怪相手だと向かうところ敵なし状態になってしまう。

「あの暴力巫女め……このままでは部下のネズミたちの命も危ない。なんとかあの巫女にキツイお仕置きをしてやれないものか……」





ナズーリンは宝塔の力を使って早苗にあることを仕掛けることにした。

「宝塔の力を私的なことに使うのは少し躊躇われるが、悪しき巫女を正しい道に導いてやるということで、あの方には納得していただこう」
「それは……あの時の道具?物の力に頼るなんて、卑怯者のすることですよっ!」
「君だってその力は君の信仰する神の力を借りたものだろうに……まあとにかく、君は反省という言葉の意味をかみしめてもらいたい」

ナズーリンがそう言い終わると、宝塔から光が溢れ、ナズーリンと早苗を包み込んだ。

しばらくしてまばゆいばかりの光が消え去ったとき、そこには変わらずナズーリンと早苗が居た。

「な、なんですかこれは……わ、私がネズミになってる!?」
「ふふふ、キミと私の身体を入れ替えさせてもらったのさ。これで立場逆転だね、今度は私が妖怪退治を行う守矢の巫女、そして君はその巫女から逃げ回る哀れなネズミ、といったところか」
「いやぁ、耳が、尻尾が、こんなの嘘ですーーーー!はっ、これはきっと夢なんだわ!」

ナズーリンの身体の早苗は混乱しているばかりで、早苗の身体のナズーリンの話は耳にすら入っていないようだ。
自分の姿でみっともなく慌てふためいている巫女を見て、ナズーリンはため息をつく。

「人がせっかく盛り上がってるのに……話ぐらい落ち着いて聞いてくれないか」

ナズーリン、いや早苗は持っている御幣(ごへい)で早苗、いやナズーリンの頭をはたいた。

「きゃっ、いたたっ、なにこれ、体の中に染み込むように……痛いっ!?」
「これがいつも君がしていたことだよ、身をもって体験するといい」
「痛い、痛い、いたたたたっ!や、やめてっ!」
「心から深く反省したかい?なら、これからは罪もない妖怪を無闇に退治することはしないと誓うんだ。そうすれば、この身体も元に戻してあげよう」
「いやーーーーーっっ、やめてーーーーっっ、殺されるーーーーーっっ!!」
「こ、この巫女は!人の話を聞くということができないのか!素直にごめんなさいと言うんだ、そうすれば解放すると言っている!」
「誰か、助けてーーーーっっ!!神奈子様、諏訪子様、助けて下さいませーーーーっっ!!他にも誰かいたらお願いですから助けてくださいーーーーっっ!!」
「この期に及んで……まったく救えない巫女だな、本当に、1回ぐらいキツイお仕置きをしたほうがよさそうだな」

早苗が御幣に神力をこめて、それをそのままナズーリンに勢いよく振り下ろした、その時。

ガシッ。

何者かが二人の間に割って入ってきた。

「ナズーリン!大丈夫ですか!?」

ナズーリンの主人にして、毘沙門天の弟子、寅丸星であった。

「ご主人!?またややこしいタイミングで来てくれたものだな……」
「ひゃあっ!?あなたはいつぞやの虎の人!!あなたでもいいから助けてください!私、あそこにいるネズミに殺されそうなんです!」
「……どう見てもあそこにいるのは守矢の普通の人間の巫女のようですが……だいぶ痛めつけられて混乱しているようですね、かわいそうに、こんなに傷だらけになって……」
「ご主人、かわいそうなのは私のほうだよ……もう少しで悪の巫女に人として正しい道を説くことができたのに」
「なにを言っているのです、悪の巫女はあなたでしょう!無抵抗のナズーリンを一方的に嬲っておいて自分を被害者扱いするとは!あなたこそ、御仏の裁きが必要です!」
「やっぱりこうなってしまうか、いいかいご主人、今私と守矢の巫女はお互いの身体が……ぐっ!?」

寅丸星から強烈な「気」が東風谷早苗の体を襲う。
東風谷早苗の目からは、寅丸星はまさしく獲物を狙う飢えた虎が咆吼している姿と重なって見えた。

「違うんだご主人、そこにいるのは私じゃなくて……ぐふっ」

一向に収まらない強烈な気に、東風谷早苗は言葉を続けることができず、後退してしまう。

「私の大切なナズーリンを傷つけられて、私も少し気が立っています……おとなしく引き下がってくれるなら、私もこれ以上追求はしません。よろしいですか?守矢の巫女」

(いいも悪いも……今のご主人には、何者も立ち向かうことはできないだろう……仕方ない、また機会はある)

東風谷早苗は寅丸星に背を向け、一目散に飛び去っていった。

「ナズーリン、もう大丈夫ですよ。さあ、寺に帰りましょう。私が手当してあげます」
「う……虎柄の人……実は優しい人だったんですね……感謝します」
「……ショックのあまり少し記憶喪失になっているのでしょうか……あまりにひどいようなら永遠亭の八意先生のところに連れて行ったほうがいいかもですね」

寅丸星は傷ついたナズーリンを抱きかかえ、お姫様抱っこの体勢で持ち上げると、そのまま空を飛んで命蓮寺の方角へ向かって飛び立った。



しばらくして後、寅丸星が現れた場所へ、東風谷早苗が戻ってきて、辺りをなにやら探し回った。
数分後、早苗の捜し物はすぐにみつかった。

「ふう、あった。身体は他人のものになっても、やっぱり私は生粋のダウザーということだな」

早苗が探していたのは宝塔だった。

「これさえあれば元に戻ることはできる……ご主人が気づいて持っていかなかったことは幸運なことだが……大事なものなのだから、ご主人にも気づいてほしかったところだな」
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by tohotoho2 | 2010-09-29 23:16 | 東方入れ替わり小説

東方妖々夢外伝 ~博麗霊夢が八雲紫の身体と入れ替わって西行寺幽々子を犯す~   

2010年 09月 28日

東方妖々夢外伝
~博麗霊夢が八雲紫の身体と入れ替わって西行寺幽々子を犯す~


注意!!

キャラいじめ要素あり。
幽々子が理不尽に酷い目に遭います。
霊夢が性格悪く、鬼畜なことを平気でします。
紫も巻き添えで酷い目に遭います。

以上のことを了承できる方のみ、続きを見るようにして下さい。

続きを読む(キャラいじめ要素あり!)
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by tohotoho2 | 2010-09-28 22:00 | 東方入れ替わり小説

制作のしおり様   

2010年 09月 27日

制作のしおり

「しおり」様の、東方中心ニュースサイト『制作のしおり』はこちら。


『制作のしおり』様の2010年9月27日(月)の記事内で、私がここのブログで書いた東方茨歌仙第二話の感想を捕捉して下さいました。
『制作のしおり』様に記事を捕捉していただくのはこれで4度目になります。
毎回ありがとうございます!

コミックREX、ぜひまた東方関係で動きがあってほしいですね。
『制作のしおり』様の情報によるとあずまあや氏のオリジナル読切は連載に移行する用意もあるみたいですが、それとは別に茨歌仙の番外編でも載せてくれないかなー、とか思っています。
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by tohotoho2 | 2010-09-27 20:16

ゆかてん 東方緋想天外伝 比那名居天子と八雲紫の服が入れ替わった!!後編   

2010年 09月 27日

ゆかてん
東方緋想天外伝
比那名居天子と八雲紫の服が入れ替わった!!
後編







「ふぁ」

変な声が出た。
あまりに突然のことで思考が追いつかない。

紫の服を着ているところを紫に見られた。
最悪のケースだ。
他の者ならまだ誤魔化すなり、黙っていてもらうなりできるのだけど……

自分の顔が真っ赤になるのが分かる。
一瞬にして体温も何度も上がった気がする。実際、上がっているのかもしれない。
じっとりと肌が汗ばみ、紫の服の裏地をじんわりと濡らす。

私自身は紫が好きで好きでたまらない。
だけどそれは私の一方的な思いだ。
紫のほうは私のことがたまらなく嫌いだ。
その嫌いな相手が、自分を服を無断で着ている。これほどイヤなことはないだろう。
怒り狂うだろうか、罵詈雑言を浴びせてくるだろうか。
いや、あの時のように「電車」とやらで吹っ飛ばすぐらいはするかもしれない。
今のところ紫にこれといって目立った動きはないが、「ソレ」は確実にやってくるだろう。

「な……なによなによ!!」

だから。
私は先制攻撃を浴びせることにした。
自分が意地っ張りということもあるし、どうせ戦り合うことになるなら、先手をとっておきたい。

「そうよ!着てやったのよ、あんたの服をね!!土臭い妖怪はやっぱり服も土臭いわね!!」

慌ててまくし立てる。
こうして攻撃的な言葉をしゃべっていないと、紫を好きだという思いが口からこぼれてしまいそうだから。

「帽子も靴も下着も全部私が着てやったわ!!あははっ、あんたのその困った顔が見たかったのよ!」

嘘。
そんなことは思っていない。
ただただ、大好きな紫が身につけている服を自分も着てみたかった、ただそれだけ。


気がつくと涙がこぼれていた。
泣きたいのは、こんな私なんかに勝手に服を着られている紫のほうでしょうに。


「へぇ……」

驚いた。
気がつくと、紫が目の前まで近づいてきていた。
それも、顔に息がかかるぐらいの至近距離だ。

紫の顔は……なんだか熱っぽい。それが怒りによるものかはよく分からない。

「意外と……よく似合ってるじゃない」

似合ってる、と言われて、こんな時だが嬉しくて体温がまた1~2度上昇した。

「胸のほうはまったく足りてないみたいけど」

紫が私の胸の付近に手をあてる。中身がなくてスカスカなせいか、手をあてると簡単にへこむ。

「わ、悪かったわね、胸ぺったんこで」

「あんたのこと、憎たらしくてしょうがなかったけど……急に可愛く思えてきたわ」
「は?」

私は鏡のほうを向いていなかったが、鏡を見ていれば、鳩が豆鉄砲を食ったような顔をしていたことだろう。
紫が私のことを可愛いなんて、最も言わなそうな言葉だ。


「私の服を着ているから……じゃないのよ、ねえ、私の服を着ているってことは、私のことを少しは好き、ってことよね」

紫がとんでもないことを聞いてきた。
なんで?なんでそんなこと聞くの?
紫は私のことが嫌いなんだから、さっさといつものきつい一撃でもくれてやればいいじゃない。

「それとも……」

紫はうつむき加減だった私のあごに手を添えてくいっ、と自分のほうへ向かせた。

「私の服を着てしまうぐらい、私のことがすごく好きだってことかしら?」

なんでそんな質問をするのか。
あんたを困らせたいからよ、とさっきみたいに強気の発言をすればいいのだろうけど、目の前の紫を見ていると、自分の素直な気持ちを伝えたい、という思いが芽生えてくる。

「好き……」

「え?」

「好き、なのよ!あんたのことが!!比那名居天子は、八雲紫のことが大好きなのよ!!好きな人の服じゃなきゃ、着たくなんかないわよ!!でも紫は私のこと嫌いなんだから、さっさと殴るなりなんなりすればいいじゃない!!」

私は思いの丈を全て吐き出した。
恥ずかしさのあまり、私はまたうつむいて目も閉じてしまった。

「そうねえ、さっきまで私はあなたことが嫌いで嫌いでしょうがなかったけど」

私のことを嫌い、とはっきり言われるとやはりこたえる。……え?さっきまで?

「気が変わったわ」

ぱちん、指を鳴らすような音がする。
気になって私は目を開けて紫の顔を見上げると……

紫は、私の服を着ていた。

「ええええええええっっっっ!!!???」
「つまり、こういうことよ」
「なに、なに、なにがしたいのよっ、全然わけわかんないわ!!」
「鈍いわねえ、服を着る、ってことはその人のことを好きってことじゃない」
「え……紫?」
「気が変わったわ。私もあなたのことが好きよ……天子」

そう言って紫は私の服を着たまま抱きしめてきた。
私の体におしつけられる紫の大きなおっぱいのやわかい感触が気持ちいい……って、それどころじゃなくて。

「どういうことよ!気が変わるにしたって、変わりすぎじゃない!?」
「あら、人を好きになるのに理由が必要かしら?」
「なに教科書みたいなこと言ってんのよ……」
「私が天子を好きな気持ちは本当よ。だって……可愛いじゃない、私のいないときに私の服を着て喜んでいるなんて。抱きしめたいぐらい可愛くて、愛おしいわ」
「な……可愛いとか、愛おしいとか、そんな真顔で……」
「分からないなら……体に直接私の思いを伝えてあげましょうか?」
「へ?んっ」

私の唇が紫の唇でふさがれる。
やわらかい。気持ちいい。おっぱいだけでなく、唇や、私をつかむ手に至るまで、紫は全てが柔らかい。
まるで脳がとろけていくよう。

「んっ……」

しばらくキスし続けていた後、紫がまた唇を離し、私をみつめる。
その目はいつもの敵意を含んだトゲトゲしい視線ではなく、全てを包み込むような、女神様のようなあったかさをたたえたものだった。
こんな目で、紫にみつめられる日が来るなんて。

「さて、思いが通じ合ったところで……私、キスだけじゃなくて天子の全てが欲しいんだけど……良いわよね」
「へ、全てって」
「天子の体全部よ。大丈夫、優しくしてあげるから」
「そ、そんなっ、私、まだ心の準備が」

見ると、いつの間にか部屋の中央には二人分寝られそうな布団が敷いてあった。

「初めてが衣服交換プレイなんて、なかなかマニアックだけど、いいわよね、思い出に残って」

紫の服を着たままの私は、私の服を着た紫にお姫様抱っこされて、布団のほうへと運ばれ、そのまま布団に寝かされた。
こうなったらもう覚悟を決めるしかない。
なにより……紫と結ばれるのは私の夢だった。それがかなうことに、なんの問題があろうか。

「……ゆかりぃ……私、本当に初めてなんだから、優しくしてよね……」
「分かりましたわ、お姫様」

そう言って紫は私に覆い被さり、私が着ている紫の導師服の襟元に手をかけた。






この宴会の日以来、私と紫は恋人同士になった。
今でもたまに、服を交換してのプレイも楽しんだりしている。





完。
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by tohotoho2 | 2010-09-27 08:00

東方香霖堂外伝 八雲藍と八雲紫の身体が入れ替わった!!   

2010年 09月 26日

東方香霖堂外伝
八雲藍と八雲紫の身体が入れ替わった!!





古道具屋・香霖堂の主人の森近霖之助と、妖怪の賢者・八雲紫は恋仲であり、そのことは既に周囲にも知れ渡っていた。
二人が付き合い始めてからは紫のほうから香霖堂へ訪ねていき、ひとしきり二人で過ごした後はまた八雲邸に帰る、ということをしていた。
だが当然、男女の仲が深まれば夜を共にすることも多くなり、紫は香霖堂へお泊りすることも増えていった。
そのうち、紫は八雲邸にいるより香霖堂にいることのほうが多くなっていた。
既に幻想郷の結界の管理は紫の式である八雲藍がほとんど担当としており、紫が香霖堂に入り浸っていても特に問題はなかった。


ある晴れた日の夕方、八雲邸に紫が帰ってきた。

「紫様、お帰りなさいませ」

式の八雲藍が久しぶりに会う主を出迎えた。

「ただいま、藍。また今日も着替えだけ取りに来たわ」

紫は愛用の日傘を閉じながら藍に話しかける。

「はい、用意しています。すぐお持ちしますね」

藍はすぐに八雲邸に入り、用意していた紫の着替えを持ってきた。

「いつも悪いわね」
「いえいえ、こんなことは何でもありません。それより紫様」
「ん?なあに、藍」

紫は今幸せをかみしめている、といった感じで穏やかに微笑んで藍に応える。

「もうこれだけ香霖堂に通われているのなら、もうはっきりと森近殿とご結婚されて、一緒に住まわれてはいかがでしょうか」

藍はずっと前から思っていたことを紫に伝えてみた。

「ら、藍、け、結婚って……いきなり何言い出すのよ」

既に霖之助とは深い男女の仲になっているというのに、結婚という言葉を聞いて紫は付き合い始めのカップルのように初々しく動揺した。

「紫様は今、ほとんどの森近殿と一緒に過ごされていますし、ほとんど結婚しているようなものじゃないですか。いつかははっきりしないといけないことですし、それならば早めに決断されたほうがよろしいかと思うのですが」
「そ、そんなこと急に言われても……ねぇ」

紫は両手で頬を包んで顔を真っ赤にして恥ずかしがっている。

そんな、ある意味贅沢な悩みを抱えている紫を見て、藍は内心、複雑な気持ちだった。
藍が紫に霖之助との結婚を勧めたのは、単に生活の便や周りとの体裁のことなど、純粋に親切心からでもあったのだが、もうひとつ、藍にはこのことを紫に勧める理由があった。






実は、藍は霖之助のことを好いていた。一方的な片思いで、霖之助は藍の思いに気づいていなかったが。
藍は紫の命で香霖堂へ雑貨や生活用品を買いに通っているうちに、霖之助の人柄に触れ、だんだんと惹かれていった。
そのうちに、藍を通じて紫も香霖堂を訪れるようになり、紫と霖之助も交流するようになった。
紫もまもなく、霖之助に惹かれ、恋に落ちた。
当然、藍も主の紫の気持ちに気づいた。
自分の意思を霖之助に伝えようとしたこともあったが、よりにもよって恋のライバルが自分の主で、幻想郷一の大妖怪、八雲紫だった。
女としても魅力も、妖怪としての実力も、まったく適わない。
藍は山の中で一晩中泣いてから、霖之助への恋をあきらめた。
それからは、紫の忠実な部下として、紫と霖之助との恋をとりもつように努めた。

藍の協力もあって、今、紫と霖之助は恋人同士という関係にある。

しかし、藍は紫と接していれば、紫からは恋人の霖之助のことをよく聞かされる。
どうしても秘めたはずの恋心を思い出してしまう。
紫に対して暗い感情を持ったこともある。それは理性で押しとどめた。
だが、理性で押しとどめるにも限界がある。

藍は、自分が霖之助のことを忘れるためにも、さっさと紫には結婚して香霖堂に住んでもらって、自分のそばで霖之助の存在を匂わせることをしないでほしい、と思っていた。




「ま、まぁ、結婚は今すぐ考えなくてもいいじゃない。ねえ、藍」
「そうですね、紫様がそうおっしゃるなら」

藍は、これは当人たちの問題なのだから、部外者の自分がなにか言ってもあまり効果はないと思っていた。

「それでは、着替えを。それでは、次のお帰りはいつ頃になりますでしょうか?」

紫は藍から着替えを受け取った。

「そうねぇ、あ、そうだわ、藍、ちょっと試してみたことがあるのよ。藍、あなた今晩から明日にかけて、別になにも用事ないでしょう?」
「はあ、用事はなにもないですが……試したいこととはなんでしょう」
「すぐ済むわ、ちょっとじっとしててね」
「……?」

紫が持っていた日傘を藍に向ける。
紫と共に過ごしてきた藍にはすぐにわかった。
主は境界を操る能力を使おうとしている、と。

藍は視界が急にホワイトアウトしたかと思うと……
すぐにまた、視界が元に戻った。
目の前には紫愛用に日傘が、柄をこちらに向けてあり、その日傘をなぜか自分の腕がつかんでいた。

「え、これは!?」

藍が日傘をおろすと、日傘で隠れていた前方の視界が開ける。そこには八雲藍が立っていた。

「ふふふ、藍、驚いた?」





「か、身体を入れ替えた……ですか」
「そうよ、『八雲紫と八雲藍の境界』を操って、ね。」

紫は、いや藍はニコニコと悪戯っ子のように微笑んで、藍、いや紫の姿を見ている。

「まあちょっとした遊びよ、いきなり藍の姿をした私が現れたら霖之助さん、びっくりすると思わない?たまにはこういう刺激も必要だと思うのよ」
「そう……ですね……紫様」

紫は顔をややうつむけたままで言葉を発している。どのような表情をしているかは伺えない。

「というわけで藍、ちょっと身体借りていくわね。あ、心配しないで、藍の身体で霖之助さんとエッチなことなんかしないから。こんな私でも、藍のことは大事に思っているのよ?」
「そうですか、ところで紫様、これは、元に戻るときはどうすればいいのですか?」
「あ、戻るときね?今、境界を操れるのは私の身体になってる藍だから、私が帰ってきたら藍が境界を操って私と藍を元に戻してくれたらいいの」
「でも私、紫様の身体になるのは初めてなんですが」
「今まで私の能力を肌で感じてきた藍なら簡単なはずよ?ちょっとスキマ出してみて?」
「……ちょっとやってみます」

紫が手をかざすと、ブォンという音と共に空間が三日月状に割れ、奥に無数の目が見える、おなじみのスキマが現れた。

「そうそう、簡単でしょう?慣れたら、自分と他人の境界を操るなんてことも、簡単にできるはずよ」
「そうですね、紫様の力を使い方はわかりました」
「じゃあ、大丈夫ね。霖之助さんも待ってる頃だし、私、そろそろ行くわ」

九尾の狐の藍の身体になった紫は、ふわふわの尻尾をひるがえして、空に向かって飛び立とうとした。

「紫様、少しお待ちください」

そこへ、急に藍が、紫の口で、紫の声で呼び止めた。

「?どうしたの、らん……」



ゴオッッ



あっという間だった。
先ほど展開していたスキマがちょうど藍ほどの大きさになり、藍へ向かって高速移動した後、紫の精神が入った藍の身体を、飲み込んだ。



「な……」

わけがわからなかった。気がついたら、スキマに飲み込まれていた。
真っ暗な空間に、無数の目が浮かび上がる。見慣れた空間のはずだが、今自分が、境界を操る能力を持たない藍の身体であることを考えると、急におそろしい異世界に迷い込んだ気分になった。

状況からして、スキマを操ったのは藍以外にありえない。
なぜこんなことをしたのか、とにかく問いただして、早く外に出なくては。

「らーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん!どこにいるの!?」

「ここですよ、紫様」

藍のはるか上空に、小さい穴から光が見え、そこから紫の顔がのぞきこんでいるのが見える。

「礼を言いますよ紫様、まさかこんな簡単に私の夢がかなうなんてね」
「なにを言ってるの、藍!?早く私をここから出しなさい!」

「紫様は知らなかったでしょうけど、私は森近霖之助殿のことが好きだったんです」
「!?藍が……霖之助さんを!?」

藍の突然の行動は不可解だったが、藍のその言葉を聞いて、紫はすべての合点がいった。

「まさか、霖之助さんを私から奪うつもり……」
「さすが紫様、ご理解が早い。それでは紫様……いえ、もう八雲藍、でしたか。その妖獣の身体ではすぐ死ぬこともないでしょうから、お元気で」
「じょ……冗談じゃないわ、藍!!霖之助さんは私のものよ、早くここから……」

藍が叫んでいる途中で、わずかに開いていたスキマが閉じた。
妖獣・八雲藍は隙間空間に永遠に閉じ込められることになった。







その夜、香霖堂内の霖之助の寝室では。

布団の上で、霖之助と紫が肌を重ねていた。

「うっ……紫、出るっ!」
「はぁっ、はぁっ、いいわ、霖之助……中に出してぇ!」

ピストン運動している霖之助がさらに一段強く押し込むのを合図に、二人は絶頂を迎えた。
紫の膣に押さえつけられた霖之助の男根から紫の子宮へ精液が注ぎ込まれる。

行為が終わった後も、二人は抱き合ってしばらくつながったままでいることにした。

「ん、紫……今日は一段と激しかったね。それに、驚いたよ、僕を呼び捨てで呼んでくれるなんて」
「だって、ずっと前から呼びたかったんですもの……霖之助、って」
「紫……」

霖之助は紫がいっそう愛おしくなり、紫の唇に情熱的なキスをささげた。










その頃。
交通標識が辺りを漂い、無数の目が壁に張り付いて蠢いている隙間空間で。
妖獣・藍が吼えていた。
その姿はまさに九尾の狐の本性にふさわしいものだった。

「らーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん!!」

「この恨み、絶対に晴らしてやるわよ……いつか必ずこの空間を出て霖之助さんと私の身体を取り戻して……あなただけは、永遠に苦しみながら生き続けてもらうわ!!」


誰も聞く者がいない空間に、八雲藍の、憎悪の叫びが響き渡っていた。






完。
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by tohotoho2 | 2010-09-26 21:00 | 東方入れ替わり小説

東方茨歌仙 ~ Wild and Horned Hermit. 第二話「意図的に捨てられた技術と地獄」の感想   

2010年 09月 26日

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キャラ☆メル Febri Vol.02
東方茨歌仙 ~ Wild and Horned Hermit.
作者「あずまあや」氏
第二話「意図的に捨てられた技術と地獄」



azmaya

東方茨歌仙で作画を担当されている「あずまあや」氏のHPはこちら。



東方茨歌仙第2話の感想は下に。


感想の続きを読む(ネタバレあり!)
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by tohotoho2 | 2010-09-26 01:32 | 東方関連書籍

東方地霊殿外伝 入れ替わり   

2010年 09月 25日

ここは幻想郷の地底の奥深くに位置する旧灼熱地獄跡。
その、入り口付近。
遙か足下には真っ赤に燃える炎が吹き上がって、こちらまで届きそうである。

まず、普通の生物は近づかないようなこの場所に、一匹の地獄鴉が立っていた。
地獄の釜の管理を任されている、霊烏路空である。
彼女は地上の妖怪の山に住まう神・八坂神奈子により八咫烏の力を与えられ、核を操る力を得た。

霊烏路空……お空は、どこかそわそわしながら、旧地獄の入り口付近をチラチラと見ていた。
まるで何者かの到着を待っているかのように。

しばらくして、人影が見えてきた。
その者はだんだんとこちらに近づいてきている。
やがて、顔形が判別できるほどの距離になった頃。

「神奈子!!」

お空はその人物の元へと駆け寄っていった。顔には晴れやかな笑顔を浮かべながら。
現れたのは、お空に八咫烏の力を与えた神・八坂神奈子であった。


お空はそのまま神奈子の胸へと飛び込み、神奈子もお空を優しく受け止める。

「神奈子……会いたかった……」

お空は頬を染めながら上目遣いで神奈子を見上げ、そのまま間髪を入れず神奈子の唇に自分の唇を重ねた。

「んっ……」

二人はしばらく再会のキスを堪能していた。

しばらくして先に神奈子のほうから唇を離した。

「それにしてもこんな熱い場所を待ち合わせ場所に指定するなんて、どういうわけだい?私も多少熱いぐらいから大丈夫だけど、ここの熱さはさすがに神である私でもきつい」
「んふふ、それはまた後で話すから。ほら、こっちに来て」
「?どこへ行く気だい?」

お空は神奈子の腕をつかみ、そのまま体を密着させたまま向こうのほうへ歩き出す。
神奈子はわけが分からないが、とりあえずついていくことにした。

「ふう、さすがにここはいつ来ても熱いね」

お空が連れてきた場所は地獄の釜のてっぺん、普段は燃料用の死体を投げ込むところだった。

「空、いくらなんでもデートにこの場所は色気がなさすぎないかい?ちょっと遠いが、今からでも私の神社に来てくれれば快適だし、空が好きなやわかい布団だってある。そこで今夜は二人一緒に楽しもうじゃないか」

神奈子は正面から空に向かって包み込むように抱きしめた。
神奈子は空の首筋に顔を預けたため、今は空の表情はよく分からない。

「そうね、私も神奈子とずっと一緒にいたい」
「そうかい、じゃあ決まりだ、さっそく神社へ……」

このとき神奈子は気づかなかったが、空は左手に制御棒を装着していた。
そして空は神奈子を軽く突いて距離を離すと、制御棒を神奈子に向け、
核の力を解き放った。




ゴオッッ!!


かなり威力が加減されていたせいか、地底の壁が少し破壊された程度だった。
しかし制御棒の射線上にいた神奈子は、核の力をまともにくらい、胴体部分が半分ほどなくなっていた。

「ぐっ……空、いったいなにを……」

「八坂神奈子……お空のうらみ、あたいが晴らさせてもらうよ」

空はさっきまでの恋人に向ける熱っぽい表情ではなく、口の端をつり上げ、目に冷酷な光を湛える、復讐者の表情になっていた。
その牙をむきだしにするような表情は、鳥というより攻撃的な猫を思わせた。

「お、お前は……空ではない!?一体誰だ!?」
「あたいは火焔猫燐。お空の親友さ」
「火焔猫燐……空がいつもよく話をしている……どうしてお前が、空の姿をしていて、私を撃つ!?」
「空のために、あんたには消えてもらおうと思ってね……この灼熱地獄の炎に焼かれて、ね」

「あんたの核エネルギーの実験とやらで、空は二度と元に戻れない、こんな改造された体になってしまった。そして来る日も来る日も核エネルギーの製造のために働く毎日……地獄に落ちるには十分すぎる行為じゃないか」

「あれは……空も同意して、喜んでやっていることで……ぐっ!」

空が神奈子の傷ついている体に一撃を入れる。

「空は優しい子だから、言い出せないだけさ。あたいが空を救ってやるんだ。だから、体を交換した。薄汚い地獄猫の体でも、こんな改造されて放射能まみれの体よりはマシだろうさ。この体なら、神とも対抗できると思ったしね。さあ……じゃ、一緒に死んでもらおうか」

空は狂気に満ちた顔で神奈子を抱きかかえると、地獄の釜の底へ向かって体を乗り出した。

「や、やめろ!こんなことして、空が喜ぶとでも……」
「喜んでくれるさ、空はあたいの親友だからね。でも、空の一番好きだった人を殺したあたいももう生きていけない。だから、一緒に死ぬんだ。さあ、行こうか」
「う、うつほ……」








東方地霊殿外伝
火焔猫燐と霊烏路空の身体が入れ替わった!!







完。
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by tohotoho2 | 2010-09-25 23:29 | 東方入れ替わり小説

東方風神録外伝 鍵山雛と河城にとりの身体が入れ替わった!!   

2010年 09月 24日

東方風神録外伝
鍵山雛と河城にとりの身体が入れ替わった!!





「えっ、身体を入れ替えたいだって?いいよ、ついてきて!」



厄神・鍵山雛は本当に軽い気持ちで親友の河童にして幻想郷一のエンジニアの河城にとりに問いかけたばかりだった。
問いの内容は「誰か他の人と入れ替わることはできないか」というもの。
ほとんど冗談半分に聞いたのだが、にとりからはえらく自信ありげな返答が返ってきたので、問いかけた雛のほうが慌ててしまっていた。


「に、にとり、本当にできるの?身体を入れ替えるなんてことが……」
「なんだ、私のメカの腕を信用してそんな質問してきたのかと思ったけど、違うみたいだね」
「だって、いくらにとりでもできることと出来ないことがあると思ったし……」
「まぁまぁ、私にかかればできないことなんてないのさ!さあ、私の家に来て!」

雛はにとりの家にやってきた。何度も来ているのでほとんど第二の我が家みたいな間隔である。

「じゃーん!これがにとり特製人格交換マシーンだよ!」
「こ、この金属のヘルメットみたいなのがそうなの?」
「そうそう。こっちの帽子とそっちの帽子が線でつながってるだろう?この線を介在してお互いの脳波を入れ替えるという仕組みになってるんだ!あの永遠亭の永琳先生にも協力を仰いでもらったから、性能は保証するよ!」

最低限性能は保証してくれないと困るのだが、たしかに信頼できるものらしい。なによりお願いしているのはこっちなのだから、多少のリスクぐらいは覚悟するぐらいの気持ちが必要だろう。


「じゃ、さっそく入れ替わろうかね。雛、そっちの赤色の帽子かぶって」

そう言ってにとりは青色の帽子をかぶり、線でつながった赤色の帽子を雛に差し出した。

「え、ひょっとしてにとりが入れ替わりの相手になってくれるの?」
「ん?もちろん!条件に合う人なんて探していたら時間かかるだけだし、全く知らない相手だと雛も不安でしょ?まあ、雛が私の身体がいやだっていうのなら仕方ないけど」
「そんなことない!にとり、ありがとう」
「へへ、雛は友だちだからね。友だちの頼みならきいてあげなきゃ。あ、もう帽子かぶった?」
「うん……これでいいかな」
「それで大丈夫だね。じゃ、スイッチを入れるよ。体から力を抜いておいて……」

にとりがスイッチを入れる。
バチンという音と共に、急に部屋の明かりが消えたように、雛の視界が真っ暗になった。
そしてしばらくして……目の前に光が溢れてきた。




それからしばらく時間が経って。
博麗の巫女が住まう、博麗神社の境内の縁側では。
河城にとりが博麗霊夢を後ろから抱え込むようにして抱きついて、その状態でお茶を飲んでいた。

「それでにとりと入れ替わったわけね……珍しい来客だと思ったらいきなり抱きついてきたからびっくりしたわよ」
「ごめんなさい、驚かせちゃって。でもこうして厄の影響もなく霊夢と一緒に居られるのが私の夢だったから……」

にとりは霊夢の背中に顔をうずめている。隠れて顔は見えないが、顔は真っ赤になっていた。

「雛が自分の厄のことを気にしているのは知っていたけど……ずっと前に言ったでしょ?私はそんなこと気にしないって。私は厄とか関係なしに、雛、あなたを好きなのよ」

霊夢は顔だけ後ろに振り向きながら後ろにいるにとりに伝えた。

「はい……それは分かっています……私も私だけを愛してくれる霊夢のことが好きだから……」
「分かってるなら、にとりの身体になるなんてことしなくていいんじゃない?」
「それでも……一日だけでもいいから、誰にも、厄にもなんにも邪魔されない、穏やかな時を霊夢と過ごしたかったの。……ダメだった、かな」
「ダメなわけ、ないでしょ。そうね、一日ぐらいならこんな日もあってもいいかもね」

そのまま霊夢はくるりと振り返って、正面からにとりを抱きしめた。
そして自分の唇をにとりの唇に重ねる。

「!!霊夢……」

にとりは真っ赤な顔をさらに真っ赤にして、とろけるような目で霊夢を見る。

「にとりの身体だからどうしようかと思ったけど……良いわよね、キスぐらい。今私は雛にキスしたかったんだから」
「霊夢……ありがとう」
「礼を言われるようなことしてないわよ……それじゃあ、今日は……まあいつものことだけど……のんびり過ごしましょうか、二人でね」






完。
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by tohotoho2 | 2010-09-24 20:51 | 東方入れ替わり小説

博麗霊夢が狐面に宿っていた魂と身体を入れ替えられる   

2010年 09月 23日

博麗霊夢が狐面に宿っていた魂と身体を入れ替えられる





霊夢は妖怪退治に向かった。霧雨魔理沙も一緒だ。

しかし、そこに居たのは狐の面をかぶった人間の女だった。
その女は多少妖力で攻撃してきたが、霊夢と魔理沙の敵ではなかった。

霊夢の札が女に命中すると、面がはじけ飛び、女は倒れた。
女は中年ぐらいの年の、どこにでもいそうな里の女だった。

「この面が原因だったみたいね。壊すなり、封印するなりしないと」

霊夢が懐からお札を取り出し、封印を施そうとしたその時。
突然、狐面が霊夢の手を離れ、霊夢の顔にかぶさってしまった。

「いやっ、なにこれ、取れない」

「霊夢、じっとしてろ!」

魔理沙は威力を加減した弾幕をひとつ、霊夢の顔の面に向けて放った。

面ははじけ飛び、地面に落ちた。
霊夢は息を荒げている。

「ありがとう、魔理沙。助かったわ。でも私も女なんだから、顔に向けて撃つときはちょっとはためらってよ」
「悪い悪い、でも手加減してたし、なにより助かったからよかったじゃないか」
「まあね。でも面が自分の意志で動くなんて、油断していたわ。この面は厳重に封印したほうがいいわね」

霊夢は札で面を包み込むと、懐にしまった。
そして霊夢は神社に帰り、面に厳重に封印をした。


ある晩、魔理沙の家に、見覚えのある狐面をつけた女が入ってきた。

「お、おまえは!?封印を解いたんだな!?」
「違うの魔理沙、私は本物の霊夢よ!今、神社にいる私は私じゃないの」
「なんだって!?」

女は自分の博麗霊夢だと言い、魔理沙にこれまでの経緯を詳細に話して聞かせた。

「じゃあ、あのとき、面がおまえの顔にかぶさったとき、面の中の魂と、おまえの魂が入れ替わったっていうのか」
「ええ、そうよ。まさか、そんなこともできるなんてね」
「でも、神社にいる霊夢は私のことも全部知ってるぜ」
「おそらく、私の記憶を読んでいるのでしょうね。そうやって、何人もの人間の身体を乗っ取って生きていたんだわ」

霊夢の魂が入った狐面は封印を施されたが、雑な封印だったため、霊夢の側からなんとか封印を解くことができた。
神社から脱出した霊夢は里を彷徨い、適当に元気そうな若い女の顔に張り付き、身体を乗っ取ってここ、博麗神社に帰ってきたのだ。

「あいつは博麗の強大な霊力を使って邪神を復活させようとしているわ。そのために巫女の私の身体を欲しがっていた。邪神の復活はなんとしても阻止したいの。それに、私の身体も取り戻さなきゃね」

「緊急事態よ、魔理沙、あなたの身体を貸して」
「わかった、あとでちゃんと返せよ」

面は女の顔から離れ、魔理沙の顔に張り付いた。
霊夢の魂が魔理沙の身体を支配する。

「これが魔理沙の身体……私の身体とだいぶ間隔が違うわね」

魔理沙の身体の霊夢は箒に飛び乗ると、空の彼方へと飛び立っていった。




霊夢は幻想郷の外れで簡易な祭壇を作り、そこで邪神復活の儀式を進めていた。
そこへ、狐面をかぶった魔理沙がやってきて、地面に降り立つ。
霊夢は驚いた顔で魔理沙のほうを振り向いた。

「なに……まさかあの封印を解いてここまで来たというのか!?」
「あの程度の封印、封印って言わないわよ!あなたは巫女の素質がなさそうね。私の身体を返してもらって、邪神の復活も阻止してみせるわ!」


八卦炉を構えた魔理沙。速攻のマスタースパークが邪神復活のための祭壇を吹き飛ばす。
霊夢は空を飛んで回避行動をとる。そこへ箒に乗って素早く飛んできた魔理沙が近づき、霊夢に正面からしがみついた。
魔理沙は霊夢にしがみついたまま地面に降り立つ。

「さあ、返してもらうわよ」
「は……離せ!」

魔理沙の顔から狐面がはがれ、霊夢の顔に覆い被さる。
直後、また霊夢の顔から狐面が取れ、足下の地面に向かって落ちていった。

「ふう……やっと身体を取り戻せたわ」

霊夢はやっと終わった、という顔で足下の狐面を拾い上げた。

「今度こそ、厳重に封印しておかなきゃね。魔理沙、大丈夫?」
「うーん、いたたた……体のあちこちが痛いぜ。霊夢、私の身体だからって遠慮無く使いすぎたんじゃないか?」
「そんなことないわよ。まぁこれで幻想郷の危機も阻止できたし、魔理沙にも感謝しなきゃね」

霊夢は魔理沙に手を差し出し、魔理沙はその手をとって起き上がった。

「それはどうもだぜ。それじゃあ、帰るか」
「ええ」




後日、霊夢は狐面に厳重な封印を施し、神社の地下にある秘密の部屋に隠した。
霊夢は気づかなかったが、その狐面からは面の中からあるメッセージが発せられていた。

(私はこっちなんだぜ……霊夢!行かないでくれ!)

霊夢はその声に気づかず、地下の秘密の部屋から出て行った。
入り口の扉を閉める重い音だけが地下室の中に響き渡っていた。




完。
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by tohotoho2 | 2010-09-23 07:48 | 東方入れ替わり小説