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東方創想話 作品集140 「電動ドリル」様 『第一回『どうやって天子を自機にするか会議』』   

2011年 03月 08日

クーリエの東方創想話の感想。




東方創想話
作品集140
『第一回『どうやって天子を自機にするか会議』』
作者「電動ドリル」様



感想は下↓に。

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by tohotoho2 | 2011-03-08 12:19

ゆかてん 比那名居天子と妖怪狸の身体が入れ替わった!!   

2011年 01月 31日

天人の比那名居天子は下界に降りて、幻想郷中の山々を駆けめぐっていた。
それは、自分が引き起こした異変時に自分を完膚無きまでにたたきのめした、あの八雲紫に仕返しするためである。
しかし、八雲紫が普段どこに住んでいるのかは誰も知らない。だからこうして天子は、幻想郷中の野山をしらみつぶしに探して回っているのだ。

「はぁ、紫の屋敷ってのはどこにあるのかしら……」

いくら探しても、紫が住んでいるといわれる八雲邸がみつからず、天子は思わずため息を漏らした。
そこへ、不意に、一匹の狸(たぬき)が現れた。
人間の子供より大きいぐらいの、けっこうな大きさの狸だ。

「こんなところに狸?なによ、エサなんて持ってないわよ」

現れたのがただの狸だと知った天子は、手を振って追い払う仕草をしてみせた。
すると突然、四つ足で立っていた狸が立ち上がり、二本足で立った。

「ふっふっふ、おいらを馬鹿にすると後悔するんだぜ」
「た、狸がしゃべった!?」

突然、狸がしゃべり出したことに天子は驚いた。

「そうか……あんた、妖怪狸ね?悪さしようってんなら、相手になるわよ?」

天子は緋想の剣を取り出して、応戦の構えを見せた。

「ふふん、おいらの術の実験台になってもらうよ……肉体交換の術!」

妖怪狸は額に葉っぱを乗せ、器用に前足で印のようなものを組んだ。するとボンッ!という音と共に煙があたりに拭きだし、妖怪狸と天子を包み込んだ。

「げっほ、げっほ!なによこの煙は!?」

たまらず咳き込む天子。
しばらくして煙が晴れてきた。煙の間から見えたその姿は――先程までの妖怪狸ではなく、なんと比那名居天子だった。

「なっ、なんで私がそこにいるの!?」
「ふっふっふ、おいらの術で身体を交換させてもらったのさ。今はあんたが狸になっているんだぜ」
「な、なんですってー!?」

天子は慌てて自分の身体を見た。全身が黒っぽい毛に覆われている。頭には丸い耳、お尻には大きな丸みを帯びた尻尾が生えている。きわめつけは、股間に大きな陰嚢のついたおちんちんがついていた。

「いやーーーーーーー!なにこれーーーーーー!!」
「はっはっは、人間が驚く姿を見るのは楽しいなぁ。ま、心配しなくても今日の夕方には元に戻してやるからさ、日が沈むまでにここに戻ってくること。じゃ、おいらはこの身体でしばらく楽しませてもらうから!」

そう言って天子の身体の妖怪狸は高く跳躍してそのまま去っていった。

「いっちゃった……ちょっと、どうしてくれんのよーーー!この身体!!」

妖怪狸の身体になってしまった天子の叫び声が、山々にこだましていた。






妖怪狸の身体になってしまった天子は空も飛べなくなってしまったため、しかたなく徒歩で山々を歩き回って、自分の身体を持ち去った妖怪狸を探し回っていた。

「妖怪狸が私の身体を使うなんて……許せないわ!今度みつけて身体を取り返したら、ただじゃおかないんだから!」

天子は怒り口調で独り言を叫んでいた。妖怪狸の声で。

「あら?ここは……」

天子……いや妖怪狸は木々の間を抜けると、一軒の古い和風の家屋の前に出た。けっこう年代ものの家屋のようだが、手入れが行き届いており、しかもかなり大きい。

「こんな山奥に家なんて……誰か住んでいるのかしら」

そのまま妖怪狸はかまわず和風家屋のほうへと進んでいった。自分が妖怪狸の姿になっていることをすっかり忘れたまま。

ガラッ

そこへちょうど、屋敷の外の面した襖が開いて、一人の金髪の女性が姿を現した。
妖怪狸は思わず足を止めた。その顔は、とても見知った顔だったからだ。

(ゆ、紫!?なんでこんなところに!?)

屋敷の中から現れたのはスキマ妖怪・八雲紫だった。天子がよくみかける、白と紫の導師服を着ている。
仕返しをするために八雲邸を探していたのだが、いざ当人を目の前にすると、身体が固まってしまって動けない。

(うー、情けない!ゆかりがなんぼのものだってのよ!私だって、がんばれば紫に勝てるはずよ!)

妖怪狸の中の天子が決死の思いで前に踏み出そうとしたとき。

「あら、お仲間がこんなところに迷い込んでくるなんて珍しいわね」

八雲紫のほうから、妖怪狸のほうへ声をかけてきた。
おだやかな笑みをうかべていて、声音もとても優しいものになっている。天子が普段見聞きしている八雲紫の姿とは180度違って見えた。

(な、なに!?優しいゆかりって……き、気持ち悪い)

「そういえば昨日から屋敷の周りの結界を緩めていたんだっけ、それで入って来られたのかしら」

紫は屋敷内から出てきて靴をはき、妖怪狸の前までやってきた。

(わわっ、こっち来た!……って、そういえば今、私ってば狸だったんだっけ)

ここにきてようやく天子は自分がさきほど狸と身体を入れ替えられたことを思い出した。

(ゆかりは私が天子だと気づいていないのね、だから私と合うときと態度が違うわけだ)

天子と相対しているときの紫はたいてい、つっかかってくるような厳しい態度だ。まあ、天子が幻想郷で起こした異変の規模を考えれば、紫が怒り心頭になるのは当然のことではあるのだが。

天子が心の中でそんなこと考えている間に、紫は妖怪狸の目と鼻の先までやってきた。

(あわわっ、どうしよう、今ゆかりに会ったときのこと考えてなかったわ)

天子はかなりテンパっていた。
そこへ、紫は片手をゆっくりと妖怪狸の頭に乗せてきた。

「怖がらなくていいわよ、私はあなたと同類なんだから」
(同類?そういえばさっきも仲間とか言っていたし……狸と紫が仲間って、どういうこと?)

天子は心の中で疑問に思ってみた。

「証拠を見せてあげましょうか?」

そう言うと紫はいつもかぶっているフリルつきの白い帽子をとってみた。
するとポンッ!という、ついさっき聞いたような軽快な音がして、軽く煙が吹き出た。

音と煙に驚いて妖怪狸は思わず目をつぶる。そして目を開けると……そこには、狸の耳をつけた八雲紫がいた。
いや、正確にはつけた、ではなく「生えていた」。

(!!!!????)

天子の思考の中に疑問の嵐が吹き荒れる。

「あら、これでも信じられない?それじゃあ、よいしょっと」

そういうと紫は次にふわりと広がっているスカートをめくりあげる。そしてまた「ポンッ!」という音と少量の煙が起こり、次の瞬間には、紫のスカートから狸の尻尾が生えていた。

(耳の次は尻尾!!??まさか、まさか紫って)

「ほら、見てのとおり、私も狸なの。あなたも妖怪狸のようだし、しゃべること出来るのでしょう?お名前、教えてくださるかしら」

「あ……」
「あ?」
「あはははははははははははははは!!ゆ、ゆかりが狸ですってーーーーー!?あははははははーーーーっ、し、信じらんない、あの紫が狸ですってーーーーー!!」

妖怪狸が突然腹を抱えて笑い出した。

「な、なんですのいきなり!?」
「だって、あはは、おかしいんだもん!あの妖怪の賢者と言われたゆかりが、タヌキだったなんて!!あはははは!」
「そ、その口調!!まさか、あなた天子!?」
「その通りよ、妖怪狸に身体入れ替えられちゃったけどね……あはははは!」

涙を流しながら、妖怪狸は笑い続けた。





それからしばらくして。
八雲紫は泣いていた。

「ひっ、く、う…………」
「ちょ、ちょっと、泣くことないじゃない!!そりゃあ、あれだけ笑いまくった私も悪い……いやあんまり悪いと思ってないけど……まあ、ちょっとは悪かったかもしれないわよ!だから泣きやみなさいよ!妖怪の賢者ともあろう者が!情けない!」

妖怪狸は泣き伏せている紫にむかって、叱責していた。

「だって……私が狸だってこと、もう幻想郷中に知られてしまうわ……もう誰も私のことなんて見向きもしなくなる……」
「ん、な」

狸の中の天子は絶句した。正直、ここまで紫がショックを受けるとは思っていなかったのだ。紫の意外な正体を知って面白かったのもあるが、自分がいつか叩きのめしたいと思っていた相手にここまで落ち込まれると、正直、張り合いがなくなる。
そう、これは、ただ、自分が目標としていた相手に、いなくなられては困る。ただそれだけのことだ。

「あーーーー、もう!情けない!」

妖怪狸……の中にいる天子は、うつむいている紫の顔をつかんで持ち上げた。

「な、なにするの!?」
「私だって今狸よ!あんたと同じよ!股間になんかプラプラしたものもついているわ!いいじゃない狸だからって、今まであんたを慕っていた奴が、それぐらいで離れていくと思う!?」

天子……いや狸に凄まれた紫は、思わず首をふるふると左右に振る。

「そうでしょう!?それに、みくびらないでよ!私はこんなこと、幻想郷中に言いふらしたりしないわよ!八雲紫……あんたは、私が、私の力で真正面から叩きのめしてやるんだから!だから……そんなみっともない姿、見せないでよ!」

狸は一気にまくしたてた。

言われた紫はしばらく呆けていたが……こぼれていた涙をそっと指でぬぐうと、くすっと、小さく笑って見せた。

「はぁ……天人のあんたに言われるようじゃ、私もおしまいね」
「なによ!どういう意味!?」
「言葉通りの意味ですわ、あなたに説教されるなんて、わたくしもどうかしていましたわ」

紫はスカートの土埃をパンパンと手ではたき、力強く立ち上がった。

「ふん、なんだ、すぐ立ち直れるのなら、いちいち落ち込まないでよ!」
「そうですわね、……今回だけは、あなたに感謝しますわ、天人の、比那名居天子」
「な、なによ……えらく素直になっちゃって……」

紫にお礼を言われたことが意外だったのか、天子は……妖怪狸の顔を真っ赤にして、照れていた。




その後、紫と、妖怪狸の身体の天子は、八雲邸を出て山を降りていった。
夕方、狸が言っていた時刻に、天子の身体の狸が予告していたとおりに帰ってきた。

「それじゃ、身体返しますわーー」

ポンッ!といつもの音と煙が出た後、天子と狸の身体は元に戻っていた。
天子は仕返しに狸をボコボコにしてやろうと思っていたが、やめた。
紫に感謝される、という珍しいことをされたこともあってか、天子の心はおだやかだった。





八雲紫の正体は狸である。
幻想郷中でこの秘密を知っているのは自分だけ。
そのことは、天子にある種の優越感をもたらしていた。

「ふふん、私しかしらない紫の秘密……なんか、ちょっといい気分だわ」

天子が鼻歌を歌いながら歩いていると、上空から新聞がばらまかれていた。天狗の射命丸がまた新聞を配っているのだろう。
天子は新聞を一部拾って読んでみると……

「な、なによこれ!」

そこには、紫が狸であることを自ら明かした旨のことが書かれていた。

「えーーーー!あれって私だけが知っている秘密じゃなかったの!」
「あら、そんなこと言ったかしら」

突然スキマが開いて、中から八雲紫が現れた。

「あなたが、狸であることに自信をもて、みたいなこと言ってくれたんじゃないの、だから私もちょっと、吹っ切れてみたのよ」

どうやら、自分で天狗の射命丸に情報を公開したらしい。

それはたぶん、紫にとっていいことなんだろうけど……
天子はなぜだかすごく悔しかった。
自分と紫だけの秘密だと思っていたのに……

「やっぱり、あんた腹立つわ!勝負よ!今すぐ勝負しなさい!」
「はいはい、分かりましたわ、血の気の多い娘だこと」

二人とも、手にスペルカードを掲げて上空へと飛び上がっていく。
今日もまた、幻想郷の空で天子と紫の弾幕ごっこが繰り広げられていた。






完。
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by tohotoho2 | 2011-01-31 23:51 | 東方入れ替わり小説

天子・アリス合体合同誌 魔界のプリンセス。/天界のプリンセス。   

2011年 01月 05日

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魔界のプリンセス。/天界のプリンセス。


天子・アリス合体合同誌宣伝ページ

天子・アリス合体合同誌宣伝ページはこちら。


中の作品の1つに「ゆかてん」あり。



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by tohotoho2 | 2011-01-05 21:41 | 東方同人誌

初田理乃様からいただいた「比那名居天子」   

2011年 01月 04日

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「大山帝斗 金属帝国 ヴェルフェ」

「初田理乃」さんのブログはこちら。
初田理乃さんは、以前「metal-animal」さん、というお名前でしたが最近はpixiv等でも「初田理乃」さんで活動なさっているみたいなので、初田理乃さん、と呼ばせていただきます。


2010年12月30日(木)、コミックマーケット79の後に初田理乃さんとお会いしました。
そのときになんと、手書きの比那名居天子絵をいただきました!

掲載してもいい、という許可をいただいたので、掲載させていただきました!


うおおお、手書きですよぉぉぉ!!むちゃくちゃ嬉しいです!!
気持ちつり目の、やや勝ち気そうな表情がとても天子らしいです。
あごに指をあてている仕草が、またなにか異変とか、よからぬこと考えていそうですw

特徴的な桃つきの帽子や青いロングヘアー、白いシャツに胸元の大きめリボン等、天子の特徴もしっかり描かれています。
個人的に、ボリュームのある前髪と、楽しげな口元の表情、つり目の部分が好きですね。


私の好きキャラである天子を描いてくださった、というのもとても嬉しいです!

初田理乃さん、ありがとうございました!
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by tohotoho2 | 2011-01-04 09:53 | 東方イラスト紹介

東方妖々夢対東方緋想天 メルラン・プリズムリバーと比那名居天子の身体が入れ替わった!!   

2010年 11月 22日

東方妖々夢対東方緋想天
メルラン・プリズムリバーと比那名居天子の身体が入れ替わった!!







幻想郷の人間の里ではルナサ・メルラン・リリカのプリズムリバー三姉妹によるコンサートが開かれていた。
そのコンサートも大盛況で終わり、会場では後片付けが行われていた。

「あ、ごめん、私ちょっとだけ抜けるね!」
「ちょっと、どこ行くのよ、メルラン!まだ片付け残ってるわよー!」
「ごめーん!すぐ戻るからー!」

「……今日のメルランの音、いつもとちょっと違ったわね」
「そう?私は別に気にならなかったけど」
「あなたはちょっと気にしなさすぎよ」





メルランが走っていると、建物の影で、手を振る比那名居天子の姿が見えた。

「あ!こっちこっち!」
「時間通りね、それじゃ元に戻りましょうか」

メルランと天子は建物の影に入り、二人はそれぞれ自分で錠剤のようなものを取り出し、口に入れた。
二人の身体は軽く痙攣した後、お互いをみつめて微笑んだ。

「……元に戻ったわね」
「あー、この胸の重さ!自分の身体って感じがするわね」
「けんか売ってるの?」

メルランと天子は身体を入れ替えていた。
メルランはとある男性とデートしたかったが、ちょうどコンサートと重なっていた。
そこで、楽器の扱いも上手い天子が、メルランと入れ替わることを申し出たのだ。


「それにしてもさすが天人さんね、音なんか私とほとんど変わらなかったわ」
「まぁ、伊達に天界で歌って踊っていたわけじゃないのよ、楽器だって一通り習ったからお手の物よ」



「……ん、なんか口の中が苦い……」

天子は思わず口の中のものを吐き出した。

「この白くてドロッとしたもの……ま、まさかメルランあなた!こういうのはやらないでって言ったじゃない!」
「え~、ちょっとお口でしてあげただけよ~処女とかはあげてないから、大丈夫よ」
「なんで処女って知ってるのよ!っていうか、口でするのもダメだってばー!」




完。
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by tohotoho2 | 2010-11-22 08:11 | 東方入れ替わり小説

ゆかてん 東方緋想天外伝 比那名居天子と八雲紫が食事中に口移しで食べさせ合いっこした!!   

2010年 11月 03日

ゆかてん
東方緋想天外伝
比那名居天子と八雲紫が食事中に口移しで食べさせ合いっこした!!





天人の比那名居天子と妖怪の八雲紫はいろいろあった末に、結婚した。
幻想郷の端っこ、人里からちょっと離れたオンボロ空き屋を改装して住めるようにし、結婚した二人の新居とした。

八雲紫は幻想郷全体の管理の仕事があり、天子は天界と地上の友好を広げる大使の任に自ら就いて働いており、日中は二人とも家を空けていることが多い。
それだけに家事は交代制にして、どちらか一方だけに負担がかからないようにしていた。

そんな、幸せな新婚生活が続いている中の、とある日。

今日は天子が夕食当番の日だった。天子は早めに仕事を終わらせ、自宅に帰って夕食の支度に取りかかった。

「ただいま~」

そのうちに、紫も帰宅してきた。玄関に入った紫を、エプロン姿の天子が出迎える。

「お仕事お疲れ!ゆかりっ!」

天子は紫に飛びつき、そのまま唇を重ねる。

「んっ……」

とはいっても、キスはそれほど長くは続かない。ほんの数秒、唇を触れ合わせる程度の、挨拶代わりのキスだ。
二人は抱き合ったまま、顔だけを少し離す。

「天子もお疲れ。貴女だってお仕事していて疲れているでしょう?食事の支度、私も手伝うわ」
「ううん、大丈夫!紫にこうして会っているだけで、私、元気でるから!」
「もう、そういうことさらっと言わないでよ。……嬉しくなるじゃない」

紫は頬を紅潮させてやや照れてみせた。

「あはは。それに……手伝ってもらうほど、今日もそんなに献立が豪華じゃないし」
「それもそうね。じゃ、お言葉に甘えさせてもらって、ちょっとゆっくりさせてもらうわ」
「うん、待っててよ、もうすぐ出来るから!」

そう言って天子はフリルふきエプロンを揺らしながらまた台所へと戻っていった。






「いただきまーす」
「いただきます」

天子と紫はちゃぶ台を挟んで向かい合わせに座り、手を合わせていただきますの挨拶をした。
さっそく食事を始める二人。

「いい匂いね、このお味噌汁」

味噌汁から手をつけることにした紫は、お椀を持って椀の端から軽く味噌汁をすする。

「あ、あつっ!」

味噌汁が少し熱すぎたためか、紫は軽く噴き出した。

「ご、ごめん!ちょっと沸騰させすぎたかも」
「う、えほっ。だ、大丈夫よ、ちょっとびっくりしただけ。もう少し冷ましたほうが良さそうね」

紫は味噌汁を後回しにし、他のものから口をつけることにした。

「それにしても……」
「ん、どうしたの、天子」
「いや……なんか、朝食みたいな夕食だなぁって」

見ると、夕食の献立は白いご飯に味噌汁、焼いたメザシが何匹か、あとは漬け物の白菜を切ったものが副菜としてあるのみだ。
夕食としては質素な部類に入るだろう。

「ごめんね、私がもっとやりくりできれば……」

天子はしゅんとして、青い髪を揺らして少しうつむいた。

「それを言ったら、別に私もお金稼いでいるわけじゃないしね。結婚生活を始めるときに、それは言いっこなし、って決めたはずでしょ」
「うん……それはそうなんだけど……」
「私は、天子の手料理が食べられるというだけで、とても満足しているわよ。どんな豪華な料理より、天子の手料理のほうがよほど美味しいわ」
「え、えへへ、そう……かな」

紫に褒められ、天子は沈んでいた気持ちもどこへやら、一気に満面の笑顔になった。

「まあ、天子の作った料理が食べられるレベルになったのも、最近のことだしね」
「あーーっ、それを言う!?いいじゃない、お嬢様やってたんだから、料理なんてしたこともなかったのよ!」

食事の場の空気が、いっきに和やかなものになる。






「ね、ねえ紫、お願いがあるんだけど」

天子が少しおずおずしながら紫に話しかけた。

「ん、なに、お茶?」

紫は天子がお茶のおかわりが欲しいのかと思って茶瓶に手を伸ばしかけた。

「そうじゃなくてその……く、口移しで食べさせてほしいの!!」
「ぶぶっっ!!」

紫はやや下品に、口の中で咀嚼中だったメザシを吹き出した。

「きゃあああ!紫、大丈夫!?」

天子は慌てて布巾を取り出し、ちゃぶ台の上にこびりついたメザシを拭き取る。

「だ、大丈夫だけど……いきなり何言い出すのよ天子!」
「だってその……おかずがつつましい代わりに、そういう愛する人同士がするようなことをしたら、ちょっとは盛り上がるんじゃないかなって……」

天子は少しうつむいて上目遣いに紫を見て、手の指と指をつっつき合わせてもじもじしながら話しかける。

「それにその……純粋に口移しを紫とやってみたいって気持ちもあるし……」

そんな天子を見て、紫は箸を置き、立ち上がって天子の隣に寄り添うように座り込んだ。

「仕方ないわね、わがままお姫様の言うこと、聞いてあげましょうか」
「だ、誰がわがままよ!もう!」
「うふふ。それじゃ、さっそくやってみましょうか。言っておくけど、私もやったことないから上手じゃなくても我慢してよ」
「べ、別に上手とか、そんなの期待してるわけじゃないんだから!は、早くやりましょうよ!」
「はいはい、天子は可愛いわね。それじゃ、最初は食べやすいご飯からにしましょうか」

紫は左手で天子のぐっと抱き寄せ、右手で箸をもち、まずは一口分ほどご飯を飲み込んだ。
数回口を動かし、軽く咀嚼する。
その紫の口を動きを見ただけで、天子の心は高鳴った。実は口移しは結婚前から憧れていた行為なのだ。
天子の興奮は最大限に高まっていた。

(紫の口の中のが私の中に……ど、どうしよう、普通にキスする感じでいいのかな)
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by tohotoho2 | 2010-11-03 23:52

ゆかてん 永遠亭崩壊事件   

2010年 10月 30日

天子と紫入れ替わり
~永遠亭崩壊事件~


緋想天の異変以来、相変わらず天子と紫は仲が悪い。
いつものように弾幕勝負していた二人だが、エキサイトしすぎて天子と紫の攻撃は永遠亭を巻き込んでしまい、永遠亭は壊滅の被害に遭ってしまう。
永琳はそれほど怒っていなかったが、永遠亭を崩壊させた天子と紫には責任をとってもらいます、と告げた。
責任をとる内容は、永琳の新薬の実験台になること。
二人はたいそう嫌がったが、自分たちが悪いので、しぶしぶ承諾した。
新薬の内容は2つワンセットで、飲んだ者同士の身体が入れ替わるというのものだった。
大嫌いな相手と入れ替わることに、当然天子と紫は反対したが、断ろうにも責任はとらないといけないため、薬の効果は知りつつも承諾した。

こうして、天子と紫の身体は入れ替わることになった。
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by tohotoho2 | 2010-10-30 23:50 | 東方入れ替わり小説

ゆかてん 事後で朝チュンなベッド内で八雲紫が比那名居天子の寝顔を見ながらあれこれ思った!!   

2010年 10月 29日

ゆかてん
東方緋想天外伝
事後で朝チュンなベッド内で八雲紫が比那名居天子の寝顔を見ながらあれこれ思った!!






チュンチュン、チチチ。
カーテンのかかった窓からは、隙間から陽光が差し込み、外からは鳥の鳴く声が聞こえてくる。

「ふわ……」

顔に日の光が当たったためか、あるいは鳥の鳴き声のせいか、八雲紫は不意に目を覚まし、小さくあくびをした。

「朝か……」

まだ半分ほどしか開いていない目で窓のほうを見かけて、日光を直接見てしまいそうになり、思わず目を背ける。
目を背けた先にあるのは、すやすやと寝息を立てている、青い髪の少女。服はなにも着ておらず、裸。

「わっ!?」

自分の隣に全裸の少女が寝ていることに驚く、紫。
思わず身を起こして、ベッドの上で少し後ずさってしまう。

しかし、紫がその少女の顔を凝視していると。
その少女が、自分のよく知っている人物であることに気づいた。
その少女の名は、比那名居天子。

「そっか……昨日の晩は、私は天子と……」

昨日の晩、天子は紫に告白し、紫は顔を真っ赤にしながらOKの返事をし、その勢いで二人はベッドインし、二人は結ばれたのだった。
昨日ベッドの中で繰り広げられた激しくも熱い絡み合いを思い出し、紫は昨日天子に告白された時と同じぐらい顔が真っ赤になった。

「や、やだ、私ったら、こんなことするの初めてじゃないのに……」

紫は自分の頬に自分の手を当てている。手のひらが、沸騰しているやかんの底のように熱い。
実際、紫は天子以前にも何人かの女性と関係を持ったことがある。白玉楼の亡霊姫、鬼の四天王の一人、神社の巫女など。そのため、こういう情事には慣れていて、行為後に一緒に朝を迎える、というシチュエーションも何度も味わったはずなのだったが。

「うわ、なんだろう、今すごい幸せを感じる……」

意識し始めると、心臓の鼓動が高まる。
紫は隣でまだ眠っている天子に身を寄せる。

「天子が傍にいるだけでこんなにドキドキする……でも、一緒にいるとすごく安心する……」

眠っている天子を、起こさないように両腕でそっと抱きしめる。

「やっぱり私、天子のこと、愛しているんだなぁ……」

紫はまるで他人事のように言ったが、それは自分への確認の意味を含んでいるように聞こえた。
天子の寝顔を見ている紫の顔には、慈愛の表情で満ちている。

「神社を壊して、勝手に要石を埋めたときは、あんなに憎たらしくてしょうがなかったのに」

紫は抱きしめている腕の片方を解いて、指の先で天子の鼻をつんつんと突いている。

「それがまさか、一緒に……ひとつにことまでしちゃうなんてねぇ……」

紫は天子に腰を密着させ、足も少し絡める。
腰と腰がくっついていると、昨日の情事を思い出し、また体が熱くなる。

「天子がいけないのよ。私をこんなに……夢中にさせちゃうあなたが……」

紫は、ついに我慢できなくなって、眠っている天子の唇に自分の唇を重ねる。

「むにゅ……んむ……くちゅ……ん……」

あえて舌を入れるような激しいことはせず、唇を触れ合わせるだけで、ときたま舌を少し出して天子の唇をぴちゃぴちゃと舐める。
今は性の快感を得たいというより、天子を愛でたくて仕方がないといった風だ。

昨日の晩、たしかに二人は心も体もひとつになっていた。だが、人も妖怪もその欲望は果てしない。朝が来て、目が覚めても、いつまでも相手の体温を感じていたい。ひとつになっていたい。少なくとも紫は今、天子と離れたくなかった。

「んむ……んっ」

天子へのキスが終わり、紫は少し天子から顔を話す。
キスをしつつ、舌で唇を舐めていたため、天子の唇の周りは紫の唾液でベタベタになっていた。

これはこれで、自分をマーキングしているようで征服感があって良いのだが、起きたときに天子が不思議がってもいけない。紫は薬指の腹でそっと優しく唾液をふきとってやる。

「ん……ぷふっ」

突然、天子が息を吹いた。

「え!?」

見ると、天子は笑いをこらえるような顔になっている。

「ちょっと天子、起きてるの!?」
「あ……」

天子はしまった、といった風な困ったような顔を浮かべ、紫に向かって微笑んだ。

「紫、おはよ。その……ごめん」
「いつから起きていたのかしら?」
「えっと……私のことを愛してるって言ってくれたあたりから……」

天子が顔を真っ赤にさせながら言う。
それを聞いている、紫の顔もまた真っ赤になっている。

「いや、紫があんまり恥ずかしいこと言ってるから、起きるに起きれなくて……」
「もう……これじゃ私ひとりがバカみたいじゃない」
「そんなことない!」

今度は天子が紫に抱きつき、鼻と鼻がくっつきそうになるぐらい顔を近づけて、言う。

「私のことを愛してるって言ってくれた……それは本当に嬉しかったの。だから私も……紫のこと……愛してる」

ボフッ
そんな、頭から湯気が飛び出す音が聞こえそうなほど、紫の顔と頭は沸騰していた。

「もう……そんな、真正面から言われたら私も恥ずかしいじゃない……」
「き、昨日は……もっと恥ずかしいこともしたじゃない……だから、こんなのは当たり前。これからもっともっと、紫のこと愛してるって言うから」

天子は紫を上目遣いでみつめて、やや照れながらはっきりと、力強い口調で言った。

「ええ、ずっと……一緒にいましょうね、天子」
「うん……とりあえず今日は、このままずっと紫とお布団の中でいたいなぁ」
「それもいいわね……今日は特に用事もないし」
「やったぁ!うふふ、紫とずっと、一緒にごろごろしてるんだぁ」
「あーでも、お昼になったらさすがに一旦起きるわよ、ご飯つくらないと」
「あ!私がやるやる!最近、私料理習ってるんだから!」
「そうなの?それは期待できるわね、それじゃ、およばれしましょうか」


ベッドの上の、二人だけの楽しい時間は、まだまだ続く。





完。
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by tohotoho2 | 2010-10-29 23:50

ゆかてん 東方緋想天外伝 比那名居天子と八雲紫が風呂上がりに服を交換した!   

2010年 10月 28日

ゆかてん
東方緋想天外伝
比那名居天子と八雲紫が風呂上がりに服を交換した!





天子と紫は一緒にお風呂に入っていた。
お互いに体を洗いっこしたり、一緒に向かい合わせで湯船に浸かったり。
のぼせてしまう直前ぐらいで二人は風呂から出て、脱衣所で濡れた体を拭く。
このときも、お互い背中など、自分では拭きにくいところを拭いてあげたりしてた。

紫は髪にボリュームがある分、髪を乾かすのに時間がかかっているようだ。
天子は先に服を着ようと、服を入れているカゴに手を伸ばす。

「あれ、これ紫のだ」

何の気無しに手を伸ばしたら、自分の服ではなく、その隣にあった紫の服だった。
白と紫のいつもの導師服が、まとめて入れられていた。
その服を見て、頭にピーンと電球を浮かべて、天子はあることを思いついた。

紫は髪を乾かすために鏡に向かってタオルで髪を拭いていた。
髪を拭き終わり、紫は天子のほうを振り向いた。

「天子、もう着替え終わったかしら……って、え!?」

紫は軽く驚いた。
天子が自分の服を着ていたからである。

「へっへー!どう、紫、似合うでしょ?」

ややダブダブ気味の紫の導師服を着た天子は、嬉しそうにニコニコと微笑みながら、ふわりとふくらんだスカートの裾を持ち上げて、紫にアピールした。

「天子、ちょっとダボダボすぎてひどい格好よ」

紫は率直な感想を言ってみた。

「ええー!?なんでー!可愛いでしょう?よく見てよー」

てっきり褒めてくれると思っていた天子はあからさまに不満顔だ。
そんな子どもっぽい態度の天子を見て、紫は思わず小さく噴き出してしまう。

「ふふっ、ま、サイズが合ってないことを除いたら、けっこう似合ってて可愛いわよ」

今の姿の天子を可愛いと思うのは紫の素直な感想だ。
自分の服を着た天子もまた可愛い。紫の脳内の「天子はどんな格好が一番可愛いか」の項目に新たな1ページが加わった。

「えっへっへー、そう?そう思う?なんたって紫の服だしね!」

天子は天子で、紫に可愛いと言われて上機嫌になっている。

「じゃあ紫も私の服を着てよ!」
「へ?」

天子はさらに突拍子もないことを言い始めた。

「紫も、私の服を着たらけっこう似合うと思うの!ほらほら、着て着て!」

天子は自分の服をカゴから取り出して紫に押しつけている。
鼻先に、天子の匂いが染みついた天子の服を押し当てられ、その甘い匂いに、紫の理性の糸が1本飛びそうになる。

「ちょ、ちょっと待って。私が天子の服を着るのは、さすがにサイズが……」
「なによ、そこまで私と紫の体格に差はないじゃない。胸はさすがに仕方ないけど……ボタンいっこ留めるのをやめたらなんとかなるでしょ!」

そう言いながら、天子は自分の服を手に、紫ににじりよってどんどん追い詰めてくる。
気がつくと、紫は背中に脱衣所の壁の固い感触を感じていた。もう逃げ場はない。
紫も紫で、さっき天子の服の匂いをかいだことで、天子の服を着たら天子の甘い香りに包まれるのかな、と甘い妄想を浮かべたりしていた。
そんな紫が、天子の猛攻に押し切られるのも時間の問題だった。

ついに折れた紫は、天子の服を着ることになった。



数分後、そこには天子の服を着終わった紫がいた。

「ど、どうかしら……」

紫はつば広の帽子を手で押さえて顔を少し隠して、ややうつむいて顔を紅潮させながら天子に聞いてきた。

「うん、似合う似合う!なんだか紫、すごく活動的になった感じ!」
「そ、そう?」

紫は試しにその場で1回転ターンしてみせた。七色の飾りのついた青色のスカートがふわりと円形に広がり、重力にまかせて自然にすぼまっていく。

「わー、いい、いいよ紫!なんだか、私がもう一人いるみたい」
「私も、変な感じねぇ。天子が私の服を着ているのを見ることになるなんて」
「ね、ね、せっかくだからこのまま外行こ!みんなにこの格好見せようよ!」
「え、ええ!?このまま外に出るの?」
「なによー、紫はいやなの?私の服を着ているのをみんなに見られるのが」

天子は口をとがらせて不満を述べている。

「え、その、いやじゃない……けど」

まだ少し恥ずかしさがあるためか、紫の言葉は少したどたどしい。

「じゃ、いいのね!?それじゃ、さっそく行きましょう!」

笑顔でそう言うと、天子は紫の腕をつかんで腕組みし、そのまま密着状態のまま脱衣所を出て玄関に向かった。

「えーと、どこ行こうかな。まずは衣玖に見せよう!衣玖!」
「ふう、こうなったら、覚悟を決めますわ。好きな天子の服を着られるのは、私も嬉しいし」
「え、なにか言った?紫」
「なんでもないですわ、天子!その服じゃ動きにくいからって、いきなり空から落ちたりしたらだめよ、天子」
「そんなことしないわよ!紫も、私の服が動きやすいからって、先に一人で行ったりしたら駄目よ」
「ええ、分かっていますわ」

お互い、自分の大切な人の服を着た天子と紫はお互いの体温と匂いをいっぱいに感じながら、真っ青な空に向かって飛び立っていった。






完。
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by tohotoho2 | 2010-10-28 23:58

ゆかてん 東方緋想天外伝 八雲紫が比那名居天子と自分の身体を入れ替えて天子の脇毛を剃った!!   

2010年 10月 23日

ゆかてん
東方緋想天外伝
八雲紫が比那名居天子と自分の身体を入れ替えて天子の脇毛を剃った!!







八雲紫は、恋人の比那名居天子が腋の毛を剃る姿を見るのが好きだった。
次第に、見るだけでは飽きたらず、ついには自分で剃ってあげたい、と思うようになっていた。
しかし、天子はそもそも紫に自分の腋処理の様子を見られるのが嫌だったので、八雲紫の再三の申し出を事あるごとに断っていた。
天子の腋の毛を剃りたくて仕方がない紫は、ついに強硬手段をとることにした。









比那名居天子は天界にある自宅の自室で、全身が映るほどの大きな鏡台の前に立っていた。
鏡台の、物を置く台の上には、脇毛剃り用のクリームが入った入れ物と、新品の安全カミソリが置かれている。

「天子は、まだ来ていないわね」

天子は自分で自分の名前を口に出して、あたりをきょろきょろと見回した。
今の天子はどこかソワソワしていて、挙動不審のように見える。

「まったく、天子ったら、腋の毛を剃らせてくれたっていいじゃない」

天子は胸の前で腕を組んで、鏡の中の自分の顔を見てぷんぷん、と怒っている。

「天子……貴女がいけないのよ。貴女が、いつまで経っても腋の毛を私に剃らせてくれないから、こんな強引な手段をとらざるを得なくなってしまったのよ」

天子はニタリ、といやらしい笑みを浮かべて自分で自分の身体を抱きしめる。
自分の腕で自分の身体を抱きしめると、腋が締まる。
腋が締まると、ほんとうに、わずかな感触だが、腋の下にもさっとした、やわらかい感触を感じる。

「うふふ……それじゃ、天子の腋、ご開帳しましょうか」

天子は自分を抱きしめていた腕を解き、指をウネウネと生き物のようにうねらせる。
その光景はかなり不気味だ。

うねうねとうねっていた指が止まり、自分が今来ている上着の前のボタンにかかる。
プチプチと、上着の前のボタンが外されていき、だんだんと上着がはだけていく。

全てのボタンを外し終わった後、天子は上着の左右を持って大きく開いた。
天子は白の上着の下に、淡いピンクのスリップを身につけていた。


「あら、てっきり素肌かと思ったら、こんなのを着ていたのねぇ」

天子はスリップを着ている鏡の中の自分を見て頬をにやけさせている。

「あの子ってピンク系を着たりしないけど、けっこう似合っているわね」

天子は自分の頬に両手を当てて、うっとりと、今の自分の姿に見とれている。

「めちゃくちゃ可愛いわ。なんて可愛らしいのかしら、私の天子。今度のあの子へのプレゼントはピンク系の服にしましょう」

天子は次にスリップの上から自分の胸を触り、そのままコスコスとこすり始めた。

「うっ、このスリップ、肌触りが良くて乳首がこすれていい感じだわ……天子の薄い胸、可愛い」

それから5分ほど、天子は自分の胸をさわさわと揉みまくっていた。
だんだんと精神も興奮してきて、それに伴い体温も上昇し、首筋や額から汗が流れていた。

「……はっ!天子の下着姿とお胸が可愛すぎて堪能しちゃっていたわ」

天子は肩や頬にかかっていた、少し湿り気のある髪を片手でばさっとかきあげる。





「それじゃあ、いよいよ天子の腋を拝ませてもらいましょうか……」

天子は上着から腕を抜いて、そのままばさりと脱ぎ去り、近くにあるベッドの上にそっと置く。
スリップも脱いで、上着の上に重ねるように置く。
天子は今、上半身裸になっている。

「さあ見せて、天子、貴女の腋を!」

天子は期待に満ちたまなざしで鏡の中の自分を見ながら、挙手をするようなポーズで片腕をあげた。
それによって、天子の腋が露わになる。

そこには、天子の髪と同じく、青色をした脇毛が、ちょこんと控えめに生えていた。

「こ、これが天子の腋……!」

天子は自分の脇毛を見て目を輝かせている。次に、挙げているほうの手と反対の手で、自分の脇毛をさわさわと触る。

「ふさふさー」

天子は指に伝わる、フサフサした毛の感触を楽しんでいる。
その顔はにやけすぎて、緩みまくっている。

「ふふ、女の子なのに、腋の処理を怠っているなんて、いけない子ねぇ、天子」

天子は興奮のあまり、ふるふると震える指で毛剃りクリームの入った容器に指をつっこみ、たっぷりクリームの泡をつかんだ後、おもむろに自分の腋の毛の上にわしゃわしゃと、優しく乗っけるようにつけていく。

興奮しすぎて火照った腋に、クリームのひんやりとした冷たさが気持ちいい。
天子は片腕を挙げたまま、泡だったクリームが腋の毛にしっかり染み込むのを待つ。

天子が改めて鏡の中を見ると、腕を上げて腋を出し、腋の毛に白いクリームをつけている天子の姿が映っている。

「うふふふ、天子の腋の毛を見ることができるのは、世界中で私だけ」

自分で自分の言葉に、あるいは自分の姿に酔っているのか、天子の身体はぴくぴくと小さく震えている。
天子は、これ以上ないほどに興奮していた。

「さあ、剃るわよ」

一転、さっきまでの緩みきっていた表情が引き締まったものになり、瞳に強い意志が宿る。
天子は、手に持っていたカミソリの刃を、十分にクリームが染み込んで剃りやすくなっている脇毛の根元付近にそっと当ててやる。

カリ……

よく研がれた刃先と、無骨な脇毛の根元が触れ合い、引っかかる音がする。

「ふふ、天子、私が綺麗にしてあげるわ……」

天子が、持っているカミソリの柄に力を込め、一気に脇毛の束を剃り落とそうとした時。





「こぉらぁぁぁぁぁぁーーーー!ゆかりぃーーーーーー!!」

紫のドレスに茶のコルセットという衣装の八雲紫が、足を大きく振り上げキック一発で扉を破壊しながら、天子の私室に入ってきた。

「ひぃっ!?私っっ!?じゃなくて、天子!?」

いきなり現れた紫に天子は驚き、持っていたカミソリをつい落としてしまった。
カラン、とカミソリが床に落ちる音がする。


「目が覚めたら紫の身体になっていて、いやな予感がするから自分の家に来てみたら……やっぱり!勝手に人の脇毛を剃らないでよっ!」

紫は手に持っていた交通標識を天子に投げつけた。
動転していた天子はそれを避けきれず、そのまま、スコーーーーンといい音を響かせながら天子にクリーンヒットした。





「はっ!」

気絶していた天子は自分のベッドの上で目を覚ました。

「あれ、私……じゃなくて、天子か」

天子はベッドに腰かけてこちらを見ている紫を見て少し驚いたが、すぐに納得してふう、とため息をついた。

「天子か、じゃないわよ、自分で身体入れ替えておいて」

紫はむうっ、と唇を尖らせて天子を非難するような目でこちらを見ている。
自分の顔でも、やっぱり天子は可愛いな、と紫は心の中で思った。

「そうだわ、天子の腋!腋はどうなったの?」

天子は自分の身体を見た。上着もスリップも着ておらず、上半身は裸のままだ。
両手で自分の腋をさわさわと触る。もしゃもしゃした毛の房の感触が手のひらに伝わる。

「よかった、まだ剃っていないのね」

天子は心底安堵した表情を浮かべた。

「よかった、じゃないわよ!この期に及んで、まだ人の身体で腋剃ろうとしているでしょ、ゆかり!」

「だ、だってぇ~~、天子の腋、剃っているところ見ていると、とっても興奮するんですもの」
「変態!変態!変態!」
「褒め言葉ですわ」
「ああもう!なんでこんなのが私の恋人なのよ!」

「ねえ、なぜ天子はそんなに私に腋毛剃るところを見られるのがいやなの?」
「普通の女の子は嫌がるの!腋の毛なんて、人には見せないものなの!」

「恋人の私でも?」

天子は紫に顔をぐっと近づけて、純粋に疑問として聞きたい、といった表情を浮かべて、質問した。

その表情が、あまりにも裏がなくまっすぐなものだったから。
思わず、紫は心臓がドキッとしてしまっていた。

「恋人だから……」

紫は、天子から少しだけ視線を剃らし、顔を赤くしてやや照れながらつぶやいた。

「大好きな紫だから、私の汚いところは見せたくないのよ」

紫が、天子の手首をつかんで天子の腕を上げさせた。
そのことによって、天子の腋がまたも露出する。

「これよこれ!ボーボー!こんなの生やして、好きな人にこんなの見られて、喜ぶ人はいないでしょう!?」

「んー、そうかしら。私は、天子のものだったらたとえ腋の毛だって愛おしいわね」

そう言って天子は首を捻って自分の腋に顔を近づけ、ふさふさと生えている自分の脇毛を口でぱくっ、とくわえた。
腋のすっぱい匂いが天子の鼻を刺激する。
天子はその鼻にツンとくる刺激すらも、自らの快楽と変えながら、はむはむと、天子の腋の毛を甘噛みする。

「ひゃあっ!?なにしてんのよ!?」
「だあぁってぇ、おいしそうなんだもん、天子の脇毛」

「もう、このド変態は……ほんとに、腋の毛が好きなんてのは異常だってことは、本当に自覚していてよね!」
「わかったわよ~~♪」

「まったく、こいつは……」

紫は天子の変態すぎる行動と態度に呆れつつも、それだけ自分の身体を、自分のことを好いてくれているのだと思うと、その点だけは、まぁ、嬉しいかな、と思ったりもしていた。



「ふう、さあて」

天子は突然ベッドから降り、立って鏡台の台の上にある、腋毛剃り用クリームの入った容器を手に取った。

「なにしてんの、紫」
「んー、これ以上やって天子のカミナリが落ちても嫌だから、そろそろ片付けようかと思って。あ、身体も元に戻さなきゃね」

天子は残念そうな表情をしつつも、紫に顔を向けてさわやかに笑った。
本当に、言っているように腋毛剃りに対する未練はなくなったのだろう。



「…………い、わよ」



「え、天子、なにか言った?」

天子は容器とカミソリを片付けながら紫に振り返って言った。
見ると、紫は顔を真っ赤にして、やや涙目になりながらこちらを見ている。

「私の腋毛、剃ってもいいわよって、言ってるの!」

紫は一気にまくしたてた。

「えっ、天子、それって……い、いいの?本当に私が」
「いいって、言っているでしょう!?あんまり言わせないでよ、恥ずかしいんだから」
「てんしぃーーーーーー!」
「きゃあっ!?」

天子は紫に抱きつき、紫の背中に腕を回してぎゅっと抱きしめている。

「ありがとう、天子。本当に……嬉しいわ」
「腋の毛のことでそんなに喜ばれても困るわよ。ほら、もう、剃るならさっさと剃っちゃってよ」
「うん。あの……どうせなら、天子のこの身体のままで腋剃りたいんだけど、いい?」
「いいわよ、もう!どうせ私の腋の毛を剃るんだから、紫の身体でも、私の身体でもどっちでも同じよ」
「それじゃあ、遠慮無く。あ、その前に」

天子は紫のほっぺたにお礼のキスをする。

「剃らせてくれるお礼」
「ふにゃ」

キスされた紫はくすぐったいのか嬉しいのか、とたんに表情をだらしのないものに変える。
天子はそのまま立ち上がってまた鏡台のところへ行き、片付けかけていたクリーム入り容器とカミソリを手に再び戻ってくる。

「ねぇねぇ、クリームつけてくれる、天子ぃ」
「もう、仕方ないわねぇ。紫ってときどき私より甘えん坊よね」
「天子にしか、こんな事お願いしないわよ。ほらほら、つけてつけて」
「はいはい」

紫は白の長手袋を取って、しなやかで細い指の先でクリームをとり、腕を上げて腋を露出させている天子の腋の毛にしゃわしゃわと塗っていく。

「んふふ、ありがとう。それじゃあ、剃るわね」
「はいはーい。剃るとき、気をつけなさいよ」
「たとえ腋であっても、天子の肌に傷をつけることなんてしませんわ」

ベッドに腰掛け、右腕を挙げて腋を露出させている天子は、左腕でカミソリを持って自分の脇毛に刃先を当て、ショリという音をさせながら、まずは少しだけ腋の毛を剃った。

「うひゅっ……天子の腋の毛、ちょっと剃っちゃった」

剃られた脇毛がカミソリにクリームごと絡みつき、幾本かの青い脇毛がパラパラとベッドの上に落ちる。

きゅんきゅんと、紫の心が締め付けられる。紫の心はときめいていた。愛する天子の身体で、おそらく世界中の誰も見たことのない天子の腋の毛を剃る。
世界中で自分だけ、という独占欲と、腋にもさもさと生えている毛が剃ることによってなくなっていき、天子の身体が綺麗になっていくという爽快感により、八雲紫の心はすっかり、濡れてしまっていた。

天子の身体の紫は、夢中で天子の腋の毛の残りをショリショリと剃っていく。
紫の身体の天子は、そんな自分の姿に、思わず目が釘付けになっている。

天子にしてみれば、脇毛を剃ることは、毛が伸びてきたらいつもしていることなので、それほど特別な行為ではない。
しかし、自分の身体の中に紫の精神が入り、その紫が自分の身体で腋毛を剃っていると、途端にそれは淫靡な光景となる。
脇毛という、美を追究する女の子にとっては忌むべきものを除去するだけの、作業的な行為。
つい先程まで、天子はそう考えていた。が、今ではその考えは一変していた。
艶めかしい。そう思うほど、天子は脇毛を剃るという行為に性的興奮を感じるようになっていた。

(なんでだろう……好きな紫に見られていると思うから逆に興奮するのかな)

ドキドキの心臓の鼓動が高まり、それに合わせて紫の下腹部が熱を持ち、熱くなる。

(くやしいけど、今ならちょっぴりだけ、紫が私の脇毛を剃りたいって言っていたわけが分かる気がする)

紫の手が自然とスカートの下に伸びる。スカートを少しだけめくりあげ、ショーツの上から指で股間を押さえ、さわさわと刺激を与える。

「ふっ――――、んっ……」

紫は息を荒げ、天子が脇毛を剃っている姿を見て興奮し、オカズにしながら自慰を始めた。



シャリシャリ。

部屋の中には、天子と紫の口から時々漏れる小さな喘ぎ声と、カミソリの刃が天子の脇の毛を剃っていく音だけが響いている。

天子はほとんど、自分の右の腋の毛を剃り終わりかけていた。
ふさふさだった脇毛はもうほとんどなくなっており、はげ際の、ぷつぷつとした短い毛が残っているのみだ。
天子はさらに刃先の動きをゆっくりと、繊細なものに変え、自分の肌を傷つけないよう細心の注意を払いながら、最後の仕上げにかかっていく。

数分後、天子の右の腋は完全に毛を剃り終え、ぷつぷつと毛穴が残っているのみで、さっぱりとした綺麗な腋がそこにはあった。

「うふ、これで右は終わり。残りの左も、綺麗にしてあげるわね、天子」

それまで自分の腋だけを注視していた天子だったが、不意に紫に顔を向け、声をかけた。

「天子?」

見ると、紫はスカートをめくりあげ、ショーツの上から自分の秘部をこすって自慰をしていた。
ショーツは秘部から出てきた愛液によって大部分が濡れており、股の下のベッドのシーツにまで染みを作っている。

「やぁ……急にこっち見ないでよぉ……」

天子の視線に気づいた紫は赤い顔をさらに真っ赤にさせ、困ったような表情を浮かべて頼りなげな抗議の声をあげる。
そんなことをしている間でも、紫の指は自分の秘部をこすることをやめていない。

そんな紫を見て、天子はくすっと息を吐くように軽く微笑み、聖母のような穏やかな笑顔を浮かべた。

「あらあら、自分の身体が腋を剃っている姿を見て興奮しちゃうなんて、天子は変態さんねぇ」

天子はずずっ、とベッドの上を移動して紫に簡単に手が届くほどの距離に接近し、これはいいものを見た、といった得意気な表情を浮かべ、ニヤニヤしている。

「へ、変態の紫に言われたくないわよっ、これは……仕方ないじゃない、興奮しちゃったんだから」

紫が涙目になりながら抗議する。
天子はそんな紫の抗議にも意に介さず、紫の頬に手を添え、顔を近づけて反対側の頬に軽く口づけする。

「ひゃん」
「天子って本当に可愛いわぁ。ほら、もっと近くで見せてあげる」

天子は左の腕を上げ、ふさふさの脇毛が生えた左の腋を露出させ、紫の顔のすぐ前に、見せつけるようにもってくる。

あまりに近いため、天子の腋の匂いが少し紫の鼻に伝わってくる。

(うわ、すっぱ……わ、私の腋ってこんな匂いなんだ……)

自分で自分の腋の匂いをかいで、紫の興奮度はさらに加速度的に上昇していく。

「今から残りの毛も剃ってあげるわ、しっかり見るのよ、天子」

天子は右手にカミソリを持ち替え、クリームの染みた腋の毛に刃を入れる。

ショリショリ。
パラパラ。

小気味良い音を立てながら、手際の良い刃さばきで天子の腋毛がどんどん剃られていく。
ベッドのシーツの上には、既に天子の青い脇毛が溜まっている。

もじゃもじゃと、雑草の茂みのようになっていた天子の腋が、つるつるとした綺麗な平原へと変わっていく。
天子は余分なものが剃り落とされ、なくなっていく爽快感と、天子に見せつけているという一種の征服欲により興奮を覚え、
紫は自分の身体が自分の腋の毛を剃っているという倒錯的な光景と、それを他人の身体で見て感じているという背徳感により興奮を覚え、二人はそれぞれに快感を貪っていた。

「ふぅん……あと少し。私のほうも、我慢の限界だわ」

天子は、指などを使った直接的な自慰こそしていないが、その女としての身体は濡れそぼっており、既に高みに達しようとしていた。

「あと一剃りで、天子の腋の毛はなくなるわ……一緒に、イキましょう……?」

「うん、……剃って、紫ぃ……私の毛を、最後まで……」

紫は、天子が脇毛を剃っている姿を目に焼き付けるように見ている。
カミソリの刃が、わずかに残っていた天子の腋の毛の根をジョリッと剃り終わったとき。

天子と紫の快楽の噴出を今まで押さえていた蓋をもそり落としたように、天子と紫の快楽は頂点を迎えた。

「ひゃぁっ、てんしぃ!」
「ふぅっん、ゆかりぃ!」

天子はカミソリを床にさっと捨て、天子と紫はお互い抱き合うようにしてベッドの上に倒れ込んだ。






しばらく、二人は軽く気を失っていたが、目が覚めた後、そろそろ元に戻りましょう、という紫の提案で、天子と紫はそれぞれ元の身体に戻った。

「よし、もうつるつる!これでもう誰に見られても恥ずかしくないわ」

天子はすっかり脇毛のなくなった自分の腋を手で触って喜んでいる。

「あら、毛があってもなかっても、天子の腋を見ていいのは、私だけよ」

紫は天子の身体にぎゅっと抱きつき、天子の腋に顔をうずめ、キスをする。

「ちょ、ちょっとなにしてんのよ!ちょっと、舐めないでよ!」
「毛がある天子も毛のない天子も、全て私のもの。愛しているわ、天子」
「もう……紫ったら」

天子と紫はベッドの上で、お互いに抱き合い、今度は唇と唇を触れ合わせ、キスをしたのだった。





完。
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by tohotoho2 | 2010-10-23 23:51 | 東方入れ替わり小説