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古明地こいしのドキドキ大冒険PART9 外伝   

2010年 09月 21日

古明地こいしのドキドキ大冒険PART9
外伝



この話はニコニコ動画の「洗濯船」様の『古明地こいしのドキドキ大冒険』を元にした二次創作ですが、
『古明地こいしのドキドキ大冒険』から、私の都合のいいようにかなり設定を変えています。

『古明地こいしのドキドキ大冒険』の設定の一部を借りた、『古明地こいしのドキドキ大冒険』とは全く別の話である、ということをご了承下さい。

あとこの話は[東方]古明地こいしのドキドキ大冒険PART9[手書き]のネタバレを含みます。
それと、グロい描写もちょっと含まれます。



「入れ替わり」要素あり。














「これで異変の元凶は倒せたわね……」

八雲紫はスキマによる切断で頭部と両腕、両足を失った古明地こいしの死体を見てつぶやいた。

スキマからこいしの頭部と両腕、両足を出してやる。こいしの胴体付近にそれらは散らばった。

「あら、私はまだ死んでないわよ?」

「!?」

突然、紫の口が勝手に動き、言葉を発した。

「なに、口が勝手に……それに、今の言葉は」

「そう、私。古明地こいしよ」

「そんな、こいしは今、私が……」

ずぶずぶと、紫の胸からこいしの第3の目が浮き出てくる。

「こ、これは……!」

「私の身体がやられる前に、貴女の身体にさっき埋めておいたの。これが私の本体。これがある限り、私は何度でも蘇ることができるわ」

「わ……私の身体から出て行きなさい!」

「だめよ~、私の身体を使いものにならなくしてしまったのは貴女なんだから、貴女に責任とってもらわなきゃ。この身体は、私がもらうわ」

「あなたにも新しい身体が必要よね。ほら、あそこに私の頭が転がってるでしょ。あれを貴女にあげるわ。妖怪だから、頭だけでも生きていけるでしょう?あはははっ、自分で切った頭に自分がなれるなんて、嬉しいでしょう?きゃはははははは」

「さあ、そろそろ自分の身体とバイバイする時間よ。この身体は私が大事に使ってあげるからね。私の手足と首を切断したあの能力、便利そうよね。あの能力があれば、誰も私の邪魔をできなくなるわ。そしたら、私は大好きなお姉ちゃんとずっと一緒にいられる。なんて素敵なのかしら♪」

「や、やめ……て……」

紫の胸に生えたサードアイからさらに触手のような管が伸び、紫の全身を覆った。
その触手が紫の身体から解けたとき、紫の顔は、とてもいやらしい笑みを浮かべていた。

「ふふ、これでこの身体は完全に私のもの。さて、この人の精神を私の頭に移さないとね」

紫の胸のサードアイから再び管が伸び、床に転がっているこいしの頭部に突き刺さる。

なにやら液体のようなものが注ぎ込まれる音がする。
やがてこいしの頭から管が抜き取られた。

死んだように目を閉じていたこいしの頭部の目が突然見開いた。
そして、狂ったように泣き叫び始めた。

「いやーーー!私の身体を返して!!」

「バイバイ、私の古い身体をバラバラにしてくれた人。この身体、私にすっごく馴染んで使いやすいわ。この身体でも、お姉ちゃんはきっと可愛がってくれるよね。さあ、早く家に帰らなきゃ」

紫は床に転がってわめいている、首だけになったこいしを捨て置いたまま、建物の外へと出て行った。




完。

by tohotoho2 | 2010-09-21 08:47 | 東方入れ替わり小説

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