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『東方三月精 〜 Oriental Sacred Place.』 第11話「満月の化かし合い」の感想   

2010年 10月 28日

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コンプエース12月号を買ってきました。


月刊コンプエース2010年12月号
『東方三月精 〜 Oriental Sacred Place.』
比良坂真琴
第11話「満月の化かし合い」



DOLPHINICITY

「比良坂真琴」氏のサイトはこちら。



漫画の感想は下↓に。








感想。




あらすじ。


中秋の名月の日。
三妖精はチルノから、博麗神社でお月見用にお団子が用意されることを知った。
チルノはこの日、神社に対して何かイタズラを仕掛けることをほのめかしてそのまま去っていった。
三妖精は自分達で神社のお団子にイタズラをしようと計画する。

三妖精は毒キノコ団子を用意し、神社に忍び込んで霊夢のお団子とすり替えることに成功した。
三妖精は自宅に帰り、霊夢の団子を食べようとしたが、それはなんと泥団子だった。
霊夢があらかじめ泥団子を用意していたというのも変だと思い、三妖精はもう一度神社へ行く。

その頃、神社には魔理沙が遊びに来ていた。
霊夢は魔理沙に、中秋の名月の日は狸が出て、人間を化かす、という話をする。
ふと魔理沙が団子を見ると、団子は溶けかけていた。
いつの間にか、神社の団子は氷団子になっていた。

そのとき、博麗神社から、本来月がないところに月が浮かんでいるのを霊夢が発見する。
霊夢は氷団子を投げてその偽の月に命中させる。偽の月は、狸が化けたものだった。狸は慌てて逃げていった。

狸もいなくなったし、安心して月見を始める霊夢と魔理沙。
突然、霊夢は魔理沙に「あなたは狸ね」と言い出す。実は魔理沙は、さきほど月に化けた狸ともまた違う、別の力ある狸が化けていた。霊夢は魔理沙が狸であることも見抜いていた。
狸は酒と団子をいただくことができて、満足したのか勝利宣言をしてそのまま去っていった。
これは毎年の恒例行事になっているのか、霊夢も、特に悔しがる様子もなく、そのまま狸を見送った。

それら一部始終を見ていた三妖精。霊夢を騙すには、完璧に魔理沙に化ければいい!と思い、魔理沙の着ぐるみのようなものを作り始めた。その様子を遠目に見る、本物の魔理沙。また妖精たちがなにかやっている、と呆れる魔理沙だった。

一方、チルノは三妖精が霊夢の団子とすり替えた毒キノコ入り団子を間違えて持ち帰ってしまい、それを食べてしまって毒で一人苦しんでいた。三妖精に恨み言を漏らすチルノであった。


というお話。




リアルではもう中秋の名月は過ぎてしまっていて、やや季節外れな感もあるけど、月見は「秋」な出来事だし、今もまだギリギリ秋だと思うので、うまいこと季節に合わせた話が来た!という印象。

実は魔理沙は狸が化けていた!というオチにすごくびっくりしました。
冒頭からずっと出ていた、読者もよく知っていておなじみのある主要キャラが、実は誰かが化けていた(変装していた)、というのは漫画や小説でとかでたま~に見る設定ですが、それを東方でやってくるとは思いませんでした。それを、魔理沙という主役クラスキャラで!
最初、偽の月の話で、狸に関することはもう終わりだと思っていたので、安心していたところに思わぬドッキリ仕掛けがあった、という印象です。

魔理沙がニセモノだと分かっている状態で読み直すと、たしかに魔理沙が怪しい行動をしているようなコマがいくつかあります。
「そうか」「ダミー団子ねぇ」と言っている魔理沙の目のアップのコマ。
「そうだな」と言ってニヤリと笑う魔理沙の口元のアップのコマ。
など、なんとも怪しい行動をとっているシーンがあります。でもニヤリと笑うぐらいなら普段の魔理沙もしているし、これらのシーンだけではなかなか魔理沙がニセモノだとは気づかない気がします。

あとは狸が出てきた、というのも嬉しかったり。
化け狸も妖怪だとするなら、狸もわりとメジャー妖怪のうちに入ると思うのですよ。でも東方にはまだ狸キャラはいない。でも今回狸キャラが出てきてくれた!
私は四国は徳島に住んでいるのですが、四国といえば狸が有名なのですよ。徳島には「阿波狸まつり」という狸メインなイベントもあったりするほど。そんな、地元で有名な狸が東方に出てきてくれた、というのが嬉しいのです。

劇中では魔理沙に化けている姿しか映らなかったけど、化けていないときはどんな姿だったんだろう。他の東方の妖怪キャラみたいに、美少女だったりするのだろうか。

狸が本性を表したときの魔理沙の顔。こういう「凶悪そうな顔」って三月精では初めて見るなぁ。「悪役」がいないのが東方の特徴だけに、こういうわかりやすい「悪役」の表情が見られる、というのはちょっと嬉しかったり。





今回の話、特にチルノが出てくる意味がないような?冒頭で三妖精とせっかく会話しているわりには、三妖精とそれほど絡まないし。
チルノと、氷団子の件がなくても今回の話は成り立つような気が。
妖精大戦争が発売されてまだ間もないし、妖精大戦争の販促も兼ねてチルノを出すように、という指示がZUN氏からあったのかなぁ。そういう、あからさまな宣伝はZUN氏はしないような気がするけど。

チルノ、よく腰に両手を当てて、威張っているようなポーズをとっているなぁ、と思ったらサニーもよくそういうポーズをしている。と思ったら、霊夢も「腰の手を当て」ポーズをよくやっている。このポーズは、作画の比良坂真琴氏が好きでこういうポーズとらせているのかな?

チルノと、サニー・ルナ・スターら三妖精と、若輩者狸と、魔理沙に化けた狸と、かなり多くの人数が神社の団子を狙って騙し合う。その霊夢もまた、偽の団子を用意して、今日イタズラしてくる者への対処をしている。
ひとつの騙しがまた次の騙しにつながっていて、この流れるような流れが、普段ののんびりまったりした三月精とまた違った雰囲気を出していると思う。まぁ、だからってシリアスで物騒な展開になったりせず、結果的にはやっぱりのんびりまったりした流れになっているわけですが。



最後の、三妖精が用意した魔理沙人形のお面が、まんまペコちゃんやーーー!!



これでわりと似ていると言っている三妖精の台詞を受けてか、最後のページのハシラは「魔理沙はもっとかわいいぞ!!」というもの。
えらく自己主張するハシラやね。話のオチともぴったり合っていて、ずいぶん印象に残ります。三月精のハシラで印象に残るものって今まで特になかっただけに、今回のはずいぶんと記憶に刻まれました。


今回の話は、ちゃんと三妖精が話の中心に絡んできてくれて、団子すり替えたりとか、いろいろ積極的に動いてくれているのがよかったです。ゲストキャラ活躍もいいけど、やっぱり三妖精がメインで動いてくれるといい感じ。

サニーが団子を持って「え?」と驚いて八重歯のぞかせているコマが可愛い。
機嫌がいいと「ふふふん♪」と鼻歌を歌う霊夢が可愛い。
眉毛が太くて「じゃん」「じゃあな」と男らしい口調なチルノもまた愛らしい。



あとがきの比良坂真琴氏のコメントは。

「たじつたはまりたさたのおさたげたがぎゃたくでたす。」[たぬき]

というのもの。たぬき関係のとんちでよくある、「た抜き」で読むものですね。
た抜きで読むと「実は魔理沙のお下げが逆です。」
うおおお!?そうなの!?読み返してみると、たしかに狸魔理沙はお下げが向かって左にあります。本物は向かって右。おお、そんなところで本物と偽物の違いがあったのね。

あとがきを読んで分かる、本編の仕掛け。今回は本編も充実していましたが、あとがきまでしっかり本編に連動していて、最後の最後まで楽しめました。




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by tohotoho2 | 2010-10-28 02:59 | 東方関連書籍

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