射命丸と椛とはたてが支援部隊天狗に身体を入れ替えられた!
2010年 11月 14日
射命丸と椛とはたてが支援部隊天狗に身体を入れ替えられた!
妖怪の山に住む天狗たちは、正装が存在する。
天狗の頭領・天魔自らがデザインしたもので、一応普段の任務で着ていても問題はない。
が、基本的に動きにくい和装のデザインなので、文や椛、はたてらは正装を着ず、文とはたては洋装、椛は白狼天狗用の制服を着ていた。
そんなある日、妖怪の山で大々的な天狗の集会が開かれることになった。
普段は正装を着ていない者も、この日ばかりは正装を着ることになった。
椛とはたては文の自宅に集まっていた。
「正装着るなんて久しぶりよね。えっと、文、確か私達の分の正装は後方支援の天狗が届けてくれるんだよね?」
はたては携帯をいじりつつ、文に話しかけている。
「ええ、そうですよ。もうすぐ着くはずですが……椛、そういえばあなたはいつも和装ですよね、たまには洋服着てみたらどうです?」
「私のところはこれが制服なんだから、他のを着れるわけないじゃないですか!」
「あやや、そうでしたね」
「すみませーん」
そこへ、玄関のほうから声がした。
「射命丸文様、犬走椛様、姫海棠はたて様がおられるのですよね?支援部隊の者です、正装をお持ちしました」
「はいはい、ちょっと待ってください!」
文が玄関の扉を開けると、そこには支援部隊の天狗三人が正装の入った箱を持って立っていた。
「それでは、お渡ししますね」
玄関に正装の入った箱が3つ積まれる。
「あやや、ご苦労様です。集会には遅れないように行きますよ」
「お待ちしています、それでは」
正装を持ってきた支援部隊の天狗三人はそのまま飛び立っていった。
正装はあまり着ない者も多いので、自宅に置いていない天狗も多かった。
そういう者は、正装を天狗の本部に預けておいて、今回のように入り用の時だけ届けてもらうシステムになっていた。
文と椛、はたてはいつもの服を脱ぎ、届けられた正装に着替えていた。
「あやや、ちょっと胸のところがきついですねぇ」
「文は胸でかすぎるのよ。それにしてもこの正装を着るなんて何年ぶりかしら」
「5年ぶりぐらいじゃないですか?私は普段の服とそれほど違わないから違和感ないですが……この太もも丸出しのデザインはちょっと慣れないですね」
「これってうちの頭領がデザインしたんでしょ?ちょっとセンス疑うわ」
「ええー、でも私は好きですよ、この服。いつもの服のほうが動きやすいですが、たまに着るとこちらもいいですねぇ」
などと語り合いながら、文・椛、はたての三人は着替え終わった。
「集会まで時間ありますし、食事でもとりましょうか……うぐっ!?」
突然、正装に着替え終わった文が、電撃が走ったように硬直して、そのまま倒れてしまった。
「ちょっと文、どうしたの……って、なに……意識が……」
はたても、眠るかのようにそのまま目を閉じ、文の隣に倒れ込んでしまう。
「文さん!はたてさん!これは一体……え……私も……」
ついには椛までも、床に倒れ込んでしまう。
そして、しばしの静寂の後。
「うふふ……」
突然文が、笑い声をあげながら立ち上がった。
「うまくいったわね。私は……射命丸さんの身体か、ラッキー!」
文は服ごしに自分の豊満な胸をつかみ、揉みしだいている。
次にはたてがむくりと起き上がる。
「私ははたてさんね。私は椛さんの身体がよかったんだけど」
最後に、椛も目を覚まして立ち上がる。
「文句言わないでよ、こうしてこの人たちと入れ替われるだけでもありがたく思いなさい」
あとがき。
香霖堂装束の天狗三人衆!
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pixivの「ABO」様の作品はこちら。
pixivのこちらのイラストを見てなんとなく思いついて書いてみました。
by tohotoho2 | 2010-11-14 23:55 | 東方入れ替わり小説