東方風神録対東方星蓮船外伝 八坂神奈子と雲居一輪の身体が入れ替わった!!
2010年 11月 18日
八坂神奈子と雲居一輪の身体が入れ替わった!!
今日もまた博麗神社で、人妖入り交じった大宴会が行われていた。
主要な人妖はほぼ参加しており、守矢神社と命蓮寺のメンバーも一通り参加している。
「ぷはぁ~っ、さなへぇ、もっとのめぇ~~」
「八坂様、もう呑みすぎですよ」
宴会場の隅では、酒の呑みすぎでかなりできあがった八坂神奈子が早苗相手にくだを巻いている。
そんな姿を遠巻きに見ているのは、命蓮寺の尼僧・雲居一輪である。
「まったく、神ともあろう者がみっともない姿ですね。あの神を信仰している民たちに見せてやりたいぐらいだわ」
そんな一輪は、室内だけあってフードを外しており、腰まである長髪があらわになっている。
「あ、八坂様、私ちょっと失礼しますね」
そう言って早苗は神奈子を置いて席を立った。おそらく厠だろう。
「あ~もう私だめだわ~早苗、いつものようにあんたに憑依するから、私を神社まで連れて帰ってよ」
神奈子はそんな独り言を漏らす。
神奈子はたまに酔いすぎたときに、酔っていない早苗に憑依して、そのまま守矢神社まで連れて帰っていることがたまにある。
早苗の身体をタクシー代わりにしている、といえば分かりやすいか。
「あれ~、早苗どこいったの?」
神奈子は酒に酔って真っ赤な顔であたりを見回す。早苗が厠に立ったことに気づいていなかったらしい。
「早苗~どこいったの?……あ、いた!さなへぇ~~」
神奈子は立ち上がり、座って静かにお茶を飲んでいた一輪に向かって突進した。
「え?」
どすどすという足音に気づき、一輪が振り返る。
見ると、八坂神奈子がこちらに向かって全力疾走してくる。
「早苗~!!」
「な、なに!?私は早苗さんじゃ……」
そう言う間もなく、神奈子は自身の体から霊体を分離させ、そのまま一輪の身体に入ってしまった。
「ひぐぅっ!?」
ポンッと軽快な音がして、そのまま一輪ははじき出されてしまった。
(な、なにこれ、はじき出された!?)
一輪の身体に入った神奈子は酔いつぶれたのか、そのままぐっすり寝ている。
(ちょ、ちょっとそこの神!私の身体で寝ないでよ!)
「これはちょっとすぐには起きないですね、一輪さん、すみません、しばらく神奈子様の身体のほうに入っていていただけないでしょうか?」
「わ、私がこの神に!?」
「長いこと霊体のままでいるのはよくないのです、早くしたほうがいいですよ」
by tohotoho2 | 2010-11-18 08:16 | 東方入れ替わり小説