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東方創想話ジェネリック 作品集79 「Peko」様 『地上に一番近い場所』   

2010年 12月 17日

クーリエの東方創想話の感想。




東方創想話ジェネリック
作品集79
『地上に一番近い場所』
作者「Peko」様



綿月豊姫、八意永琳がメイン。


感想は下↓に。











感想。

綿月豊姫の一人称の話!
うおおお!豊姫メインで、しかも豊姫視点での話ってむちゃくちゃ珍しい気がする。
というわけで読んでみました!

うーん、シリアス。依姫もある程度絡ませつつ、物語のほうはほとんど豊姫と永琳の関係、にテーマを絞っていますね。
尊敬する、師と仰ぐ人が、自分のほとんど知らない人に心奪われて、いつものその人ではなくなってしまう。
そんな事態になったとき、どう思い、どう行動するか?について詳細に書かれています。

うおおお、豊姫、本当に真摯に永琳のこと考えてあげているんだなぁ。

豊姫と永琳、ぐらい親しい間柄であっても、永琳の口から直接輝夜のことについて聞かされることはないんだなぁ。
眠っている永琳が、寝言で輝夜について言っているシーン。永琳は豊姫には、自分の考えていることを包み隠さず話したりはしないんだなぁ。
それもちょっと悲しい。

でもはっきり言葉には表さなくても、笑顔だけでも恩人を見送ることができる。まさに以心伝心。
豊姫と永琳との別れのシーン。ちょっと胸にくるものがありました。

豊姫は笑顔が武器、とか、この話独自の、豊姫への解釈があって、そのあたりが作者様の個性出ていると思います。
依姫と違って直接戦闘力に優れていない分、豊姫は交渉術に優れている、という設定を話の中できっちり語っています。
で、交渉に長けている豊姫の真実の部分を、永琳は見抜いていた。やっぱり、いい師匠と弟子の関係だなぁ。

うどんげっしょーでは、顔を会わせてはいても、きちんと会話することのなかった輝夜と綿月姉妹。
この話では、輝夜がしっかり豊姫と相対していて、名前も呼んで、しっかり会話もしている!うおおおー!こういうシーンが見たかった。豊姫にとって輝夜は、なに考えているかよく分からない人だったか。

豊姫が、永琳を月のリーダーに推薦した。その永琳が、地上に輝夜を迎えに行って、そこで輝夜と会って、月の使者は永琳に皆殺しにされた。
このへん、ゲームの設定に忠実ですね。ゲームの設定も活かしつつ、独自の解釈もある。話の展開に無理がないです。
豊姫は永琳を、永琳様ではなく八意様と呼ぶ。このへんも、原作に忠実だなぁ。

豊姫の独白で、ちょっと長いと思うところがあるかな。最後あたりとか。

文章そのものは読みやすいです。

豊姫の、永琳に対する気持ちがしっかり伝わってきます!読んでよかったです。

by tohotoho2 | 2010-12-17 08:03

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