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「徒歩二分」様の同人誌 『輝星パラサイト』の感想。   

2011年 03月 27日

「徒歩二分」様の同人誌 『輝星パラサイト』の感想。_c0145162_8424624.jpg


『輝星パラサイト』
「徒歩二分」様


徒歩二分

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感想。

メロンブックスで例大祭の同人誌を注文していたら、その他お勧めの本、みたいなところにこの本があったので、一緒に買ってみました。私は徒歩二分様の作品、好きなのですよ。毎回欠かさず買っている、というほど熱心なファンではないですが。

ちょっと前まで、徒歩二分様の本はとらのあな専売、みたいなイメージがありましたが、最近はメロンブックスにも委託するようになっていますね。
この本、メロンブックス専売かなーと思ったら、普通にとらのあな通販でも扱っているみたいです。

あと、徒歩二分様といえば、「命蓮寺メンバーが好き」みたいなイメージがあったので、思いっきり命蓮寺メインっぽいこの本ならば、かなり良い内容なんじゃないかなー、という思いもあって、この本を選びました。

実際読んでみて、うん、やっぱり徒歩二分様、命蓮寺メンバーが好きなんだなぁ、というのが本全体から伝わってきます。
あとがきにもはっきりと、命蓮寺メンバーが好き、という感じのことを書かれていますし。そういえば徒歩二分様の本としては珍しく、あとがきがありますね。徒歩二分様の本って、あとがきがなくて、最終ページまで本編がある、という仕様なのが多いですが、今回は違いますね。

内容。
メロンブックス特設ページのあらすじとか見ていると、凄く深い問題っぽくて、容易に解決しなさそうな問題だなーと思っていたら、なんと毘沙門天本人登場で、一発解決。これは予想外すぎて、びっくりしました。人間が、神みたいな人を目の当たりにしたら、そうなりますよね。非常に説得力あります。一方で、すごく力業だなーとか思ったり。
んー、でも、ナズーリンやぬえ達、村紗以外のメンバーも裏でいろいろ動いていたみたいですし、全てが村紗一人の手柄というわけではなさそう。
でも全員で一致団結して白蓮を救う、というあたりが、命蓮寺メンバーの家族的雰囲気を表していて、良いなぁと思います。

そういえば徒歩二分様の本って、小傘が全然出てこない。なにかの本で、小傘が出たことってあるのかな?

似顔絵のシーンで、白蓮は、「お母さんですか」とか言われたのかな。
わぁ、萌える。実際に母親ではない人物が「お母さん」と呼ばれるシチュエーションは好きです。

幽香登場。「幽香VS白蓮」三部作を読んでいると、「幽香と白蓮は仲悪い」ということが理解できているので、ニヤリとするシーンですね。とはいえ、両者が出会っても、正面からにらみ合って火花バチバチする程度で、その後一緒にお茶までしているし、「幽香VS白蓮」シリーズほど、二人の仲が険悪、ということではなさそう。
ムラサのお茶の誘いで、「なんでこんな奴と」という反応をしつつ、顔は赤くなって照れていたりもする二人が可愛い。

白蓮。
「幽香VS白蓮」シリーズの印象が強いからか、怒ったり、凄んだ顔したりしていない「徒歩二分様の白蓮」って、ちょっと変な感じ。
「基本穏やかな性格で、滅多に怒ったりせず、包容力と母性溢れる人」という、割と一般的な白蓮像が当てはまる。まぁ、この本に限っていえば、白蓮自身が怒ったりしてはストーリーが成り立たないから、これは構成上仕方ない……というか当然のことかも。
主にムラサに見せる、母性あふれる姿とか、もう女神様かと!

一輪。
命蓮寺で「有能キャラ」は主にナズーリンが担当していると思うけど、この本では一輪もかなり有能だなぁ。ナズーリンと同じく、裏で白蓮のために立ち回っていた。裏方に徹していて、それでいて有能、ってすごい憧れる!ムラサの「毘沙門天に直談判」という企みを知っていながら、白蓮や寅丸には知らせない、というでしゃばりすぎないところもあったりとか、もういろいろ素敵すぎる!
あと一輪って、二次創作ではやっぱり雲山と1セットで扱われがちですが、徒歩二分様の一輪って、あんまり雲山と一緒に居ないですね。

寅丸。
うーん、あまりいいところがないなぁ。実直で、裏で暗躍とかできないタイプ。
白蓮の周りの者が全員有能では面白みがないから、バランスを取る意味で、寅丸だけは「それほど優秀ではない」というキャラ付けになっているのか。紅魔館でいえば美鈴みたいなタイプか。頑張ってはいるのだけど、その頑張りが実を結んだりすることがあまりないというか。寅丸が活躍するような話も見てみたい。

霊夢。
徒歩二分様の霊夢は、すごく髪が短い。霊夢は二次創作では、わりと長い髪として描かれることが多いので、これはちょっと珍しい。
人間の味方について白蓮と対決して白蓮を封印寸前までしてしまっているけど、霊夢は霊夢で、一連のことについてきちんと理解しているっぽいですね。毘沙門天が現れて、「これは敵わないな」と言っているシーンが、すごく棒読みっぽいので、事前にムラサあたりと打ち合わせでもしていたのかも。
初登場時の「饅頭もらって悪いけど~」と言っているときの、酒に酔っているかのような、ちょっと顔赤らめた表情がえらく可愛い。
スペルカード戦においては、霊夢は白蓮を軽く上回っているのですねぇ。「幽香VS白蓮」シリーズでは、幽香と白蓮は互角、みたいに描かれていただけに、この本の「ほぼ一方的な霊夢の勝利」というのはちょっと衝撃でした。
博麗神社のシーンでは、奥にさりげなく萃香がいますね。あまりにもさりげなさすぎて、初回では気づきませんでした。

ムラサ。
「幽香VS白蓮」シリーズの戦闘狂っぽいところはちょっと押さえられていて、ストレートに「白蓮が好き!」「白蓮の役に立ちたい!」という性格になっていますね。
生まれてすぐは船を沈めることぐらいしか頭になかった、あのムラサが、今では他人(白蓮)のために行動している、そのことを思い出して感極まっている風の白蓮。うおおおおお、このシーンは本当に胸に迫る……!ムラサに捧げた白蓮の愛情も半端なものではなかったのだろうし、そうして愛情を注いでくれた白蓮のために、今自分が役に立ちたい、とムラサは願っている。ちょっとどころではない感動ですよこれは……!
「私が白蓮より強くなったらどうする?」とムラサが白蓮に聞いて、「その日を楽しみに生きているのよ」と白蓮が返すシーン。このやりとり良いなぁ。自分の心の名台詞です!

早苗。
出番は短い。でも出ている。徒歩二分様の作品では、出番は短めながらも、早苗はよく出ている気がする。
博麗神社、守矢神社、命蓮寺。信者層と、信者の統制の取り方の違いとかがよく分かります。

文。
ラスト、締めの写真とか、良い仕事しているなぁ。文を始め、今回の話は、皆笑顔が可愛いというか、笑顔が印象的。
人間「共」とか言っているシーンがちょっと怖いかも。わりと文は人間にも友好的かなと思っていたので、まぁ、「人間共」とか言っているのは、作中の、かなり卑劣な人間のことを指しているのだと思うけど。

まとめ。
とにかく、一冊の本としての完成度が高い!元々命蓮寺が好きな人はもちろん、それほど命蓮寺が好きではなかった人も、命蓮寺の魅力にハマってしまうことでしょう。
あとは、ムラサと白蓮の百合ものとしても楽しめます。「ムラサ」呼びが「水蜜」呼びに変わったりとか!抱きつくシーンもかなりありますし!人間の里でデートとか、かなりニヤニヤします!「好き」とか言ったり、キスしたりエッチしたりするだけが百合ではない!新たな発見です。
最初にも書きましたが、とにかく徒歩二分様の、命蓮寺メンバーが好きでたまらない!というのがビシバシ伝わってくる。やっぱり、そういう、「好き」という気持ちがこもっている作品って、見ているだけで良いなぁ、と思えます。

by tohotoho2 | 2011-03-27 08:43 | 東方同人誌

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