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東方紅楼夢7 「流圭」様 『いのちのからくり』 西行寺幽々子とレミリア・スカーレットの入れ替わり   

2012年 01月 10日

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『いのちのからくり』
2011年10月16日
東方紅楼夢7



「ACID CLUB」

「流圭」様のHPはこちら。


いのちのからくり

pixivにあるサンプルはこちら。


同人誌の感想は下↓に。











感想。

「わがままゆゆこ」「しとやかレミリア」に続く待望の完結編!!
本当は夏コミ予定だったみたいですが紅楼夢まで延びたみたいです。でも早いほうですよね。入れ替わりものの続きならいくらでも待ちます。

「わがままゆゆこ」「しとやかレミリア」は2冊に分かれているだけあって、1冊1冊は短めの話でした。でも今回はかなりボリュームあります。完結編だからいろいろ盛り込みたいテーマもあるでしょうし。

レミリアも幽々子も素を出していて良いなぁ。特に粗暴な言動の幽々子ってかなり新鮮。妖夢はやっと入れ替わりに気づいたか。
幽霊の体、吸血鬼の体、それぞれの特性も改めてしっかり描写されていて、こういう細かいところしっかりやってくれるのは嬉しいなぁ。

そして入れ替わった状態でのスペルカード戦!!うおおおやった!東方の入れ替わりもので戦闘があるだけでも珍しいのに、しっかりと「スペルカード戦」をやってくれている。入れ替わったままでのスペカ戦なんて本当に珍しいですよ。

入れ替わった場合、体のほうが元々使っていた弾幕は使えるのか?という疑問がつきまといます。
この本では、「中身のほうの弾幕は使うことができる」ということになっていますね。幽々子ボディのレミリアがグングニル使ったり、レミリアボディの幽々子が死蝶使ったりしています。私は体のほうに合わせるのが好みだったりします。レミリアボディならレミリアの技しか使えない、みたいに。でもこういうのもいいですね。やはり体が違うからか、お約束として威力とかは下がっているみたいです。

蝶の羽のバッドレディ、蝙蝠の「ギャストリドリーム」、など入れ替わった状態ならではのスペカを使ったりして、興奮します。

元に戻る二人、しかしまだ戦いは続く!幽々子の死を操る能力についてこの本独自の解釈がありますね。月姫の志貴の能力みたいになっていますね。
幽々子に一旦死に追い込まれ、でも根性?で復活するレミリアかっこいい!これは本当に幽々子もレミリアもお互いを理解しているからこそ出来ることですね。入れ替わりを経て成長した二人、というのがしっかり感じられます。

入れ替わりをメインにつつも、言いたいテーマは入れ替わりとは別のところにある作品はけっこうあります。でもこの作品は入れ替わりをメインで扱って、なおかつその入れ替わりを最後までテーマとして扱っている。これも珍しいです。
入れ替わりを通じてお互いを相互理解する。これもまた入れ替わりのテーマのひとつです。入れ替わりはギャグとかエッチとかに走りがち、シリアスな相互理解ものはやはり描きにくいのか少ないです。東方でこういう、入れ替わりを通じてお互いをよく知る、成長する、というのを見られたのはとても嬉しいです。

「わがままゆゆこ」「しとやかレミリア」に引き続き、絵柄が肉感的でないせいか、エロさにはちょっと欠けます。まぁ、この完結編ではそういうエロシーンはないので別に問題はないですが。

元に戻るところをしっかり描いているのもいいですね。入れ替わりものは「いつの間にか元に戻っている」というのも多いので、元に戻るシーンを描いてくれているのはありがたいです。

しっかりとシリアスなテーマを扱って、レミリアと幽々子という珍しい組み合わせの入れ替わりを描いてくださって、読み応えもありました。
命とは、なんぞや?という深いテーマ。でも言いたいことは分かりやすく伝わってくる。良い内容でした。

by tohotoho2 | 2012-01-10 06:54 | 東方同人誌

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